【妊娠3ヶ月】トキソプラズマ検査で陽性と診断された(><)




【妊娠3ヶ月】トキソプラズマ検査で陽性と診断された(><)

妊婦検診の最初の頃に血液検査があります。その時に「オプションでトキソプラズマ検査もしますか?」と聞かれたので軽い気持ちでお願いした結果、2週間後の妊婦検診で「陽性」と診断されました。トキソプラズマは感染時期が重要となるため、2次検査で感染時期が3ヶ月以前かどうかを調べることになりました。

トキソプラズマとは?

トキソプラズマについては、産婦人科の医師が監修した資料や国の研究機関のサイトから以下引用させていただきます。

トキソプラズマは、豚・鶏・牛・猫などの哺乳類や鳥類などの体内に寄生する、“原虫”と呼ばれ るごくありきたりの微生物です。動物の体内やその排泄物、土の中などに存在し、人にも感染します。免疫力がある健康な人であれば、トキソプラズマに感染しても症状が出ないか、首のリンパ節の腫れや発熱が出る程度で、治療の必要はありません。ただし、女性が妊娠中に初めてトキソプラズマに感染し、母体を通じて胎児に感染すると、赤ちゃんが「先天性トキソプラズマ症」を発症し、眼や脳に障害が生じたり、重症の場合は流産や死産に至ることもあります。

「トキソプラズマ症」っ てご存じですか?「トキソプラズマ症とは?」

先天性トキソプラズマ症とは

妊娠中に初めてトキソプラズマに母親が感染する結果起こります。妊娠末期ほど胎児への感染率は上がりますが、妊娠初期の感染ほど重症化しやすいとされています。

胎児が感染した場合の症状としては、死産、流産、水頭症、脈絡膜炎による視力障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などがよく知られています。例え出生時に無症状でも、その後成人となるまでの間に症状を呈する可能性があります。

国立感染症研究所「妊婦さんおよび妊娠を希望されている方へ」

以上から、トキソプラズマに感染していても妊娠する前であれば問題なく、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染して胎児に母子感染してしまうと、胎児に深刻な影響が出ることがわかります。

トキソプラズマの感染源は?感染を防ぐには?

感染経路としては、以下が挙げられます。

  • 生肉
    馬刺やレバ刺、肉寿司、生ハムやユッケ等の生肉、ミディアムやレアなどの生焼け肉、加熱が充分ではないローストビーフやローストポーク、ローストチキン等は食べない。
  • 非加熱チーズ(ナチュラルチーズ
    カマンベールチーズ、モッツアレラチーズ、チェダーチーズ、ブルーチーズ、ゴルゴンゾーラ等の表記を確認し、非加熱チーズ(ナチュラルチーズ)の場合は食べない。
  • 生野菜・果物
    食べる前によく洗う。
  • ガーデニング・畑作業
    手袋をして行う。
  • 湧き水・井戸水
    基本的に、飲料水のみ飲む。やむを得ず飲む場合は、煮沸してから飲む。
  • 猫などのペット
    妊娠中は新しいペットを飼わない。トイレの砂は毎日交換し、手袋を着用する。

最近では猫による感染よりも、生肉による感染が多いそうです。
特に焼き肉屋の桜ユッケやレバ刺し、生ハム(フランスの主な感染源)などは控えるにこしたことはありません。文末に記載した参考サイトではトキソプラズマ症を発症した母親が妊娠後にユッケやレバ刺しを食べたことを思いだして後悔する記事がありました。心中を察するに余りありすぎました。

トキソプラズマの治療法

治療方法は一応あるようです。
「スピラマイシン」という薬を分娩まで服用することで、胎児への感染は防止できないものの臨床症状の重症化の防止効果があるそうで、より早期からの治療が重症化の防止に繋がるとされています。

くわしくは、以下をご覧ください。

日本産婦人科医会「14.妊婦のトキソプラズマ感染で使用する抗トキソプラズマ原虫剤「スピラマイシン」の発売(2018年9月)への対応について」
http://www.jaog.or.jp/lecture/14-妊婦のトキソプラズマ感染で使用する抗トキソ/

トキソプラズマ検査(1回目は感染有無、2回目は感染時期)

トキソプラズマの1回目の血液検査ではトキソプラズマの感染有無だけ調べます。
そこで陽性反応がでると、再度、血液検査を行って感染時期を調べます。

調べてみると、トキソプラズマの感染初期にだけ「トキソプラズマIgM型抗体」が出現するそうで、この抗体有無によって感染時期が妊娠する前か後かを判断するようです。

2.トキソプラズマIgM型抗体検査
a)目的と方法
トキソプラズマIgM型抗体は感染初期に出現し、3~6ヶ月で消失すると考えられています。トキソプラズマIgM型抗体検査は現在の感染と既往感染を鑑別できることから、急性期トキソプラズマ症の診断や、妊娠中のトキソプラズマ初感染の診断法として用いられています。検査法には蛍光酵素免疫測定法(FLEIA),酵素免疫測定法(EIA)などがあります。

大阪大学大学院医学系研究科・医学部「概説7トキソプラズマ感染

2回目のトキソプラズマ検査の結果は、約1週間で検査結果が出ます。
その間はずっと悪阻で寝込みながら、スマホでトキソプラズマ症の感染元や治療法を調べながら一喜一憂しておりました。

妊娠前後にローストポークなどの低温調理した塊肉にはまってたっけ。それが充分加熱されていなかったのが原因で感染したんじゃない!? いやいや、子供の頃に飼っていた猫から感染したんだろうから、きっと大丈夫。でも、万が一本当に感染していたら…。いやいや、感染していても投薬治療があるから、きっと大丈夫。でも、もしももしももしも……。

堂々巡りで、しまいには夫に「悲観的に考えすぎ」だとうんざりされました。

2回目の検査結果は陰性

1週間後、2回目のトキソプラズマ検査の結果は陰性でした。
つまり、妊娠前の感染だということです。

「…よかったあ」

医師から告げられた時、思わずそうこぼれました。
すぐに夫にLINEで「陰性でした」と報告しました。とにかく何事もなくて良かったです。

参考サイト

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