【妊活】35歳過ぎて初めての妊娠で稽留流産と診断されました




【妊活】35歳過ぎて初めての妊娠で稽留流産と診断されました。

2018年11月に妊娠検査薬が陽性で産婦人科に行って妊娠を確認し、2018年12月に稽留流産と診断され、2019年1月に自然流産した体験談です。描写の一部がグロテスクな場合があります。予めご了承ください。

35歳過ぎての初めての妊娠

そろそろ子供が欲しいと思い始め、妊活をはじめたのが2019年8月頃。
スマホアプリ「ルナルナ体温ノート」で生理の記録をずっと付けていたので、排卵日のタイミングを見て、夫に協力してもらいました。

しばらく自然妊娠を試してダメそうだったら病院に相談しに行こうというゆるい妊活だったので、すぐに成果が出ると思っていませんでしたが、2019年11月に生理が一週間遅れたので妊娠検査薬を試した結果、陽性反応が出て本当にうれしかったです。

すぐに出張中の夫にLINEで報告すると、とても喜んでくれました。

翌日、産婦人科に行って妊娠したことを確認し、エコー写真をいただきました。まだ卵の状態だったので何がどうなのかわかりませんでしたが、自分の中に新たな生命が宿ったことに感動しました。

35歳以上の初出産は高齢出産

一般的に、35歳以上の初産婦は「高齢出産」に該当します。卵子や子宮の能力の低下によって妊娠しにくくなったり、妊娠しても流産するリスクが高くなります。

「高齢出産」という言葉は知っていましたが、「35歳から」だとは思っていなかったので、自分が該当することに最初驚きました。

夫と相談した結果、両親への報告は安定期に入ってからにしようということになりました。結果的に母子手帳も貰えないまま流産してしまったので、親をいたずらに喜ばせずに済んでよかったと思います。

また、妊娠や出産に関する本は、購入するよりも図書館で借りたほうがいいというアドバイスがあったので、インターネット経由で近所の図書館の蔵書を確認すると、妊娠・出産関連の本が多数そろっていたので、行ってまとめて借りてきました。

安定期まではムリしない。
葉酸をたくさんとる。
保険に入る。(妊娠後でもOKで、帝王切開に対応してるもの)

この3つを気をつけました。

妊娠するとお金がかかる

妊婦検診に1回5000円前後かかります。

産婦人科で妊娠を告げられた後、妊婦健診のため毎週通院することになります。国が無料化を掲げてますが、初期費用は自己負担です。母子手帳を手に入れるまでは保険が効かなくなるので、毎回の妊婦検診の出費が地味に痛いです。

順調に育つと9週目ぐらいには医師から妊娠届の提出を促され、「母子健康手帳」とともに「妊婦健康診査受診票」を受け取ることができます。これにより自治体にもよりますが、その後の妊婦検診費用や出産費用の負担が軽減します。

また、妊婦検診以外の出費として、妊娠による衣服(ゴム紐のゆったりした)を購入したり、保険などの費用がかさみます。

稽留流産と診断される

6週目で心拍を確認。
7週目で心拍が弱いと言われましたが、次の検診で母子手帳かなとお気楽に考えていた私。
8週目に心拍停止と稽留流産を告げられ、世界が真っ暗になりました。

初期妊娠の流産は10~20%の確率でよく起こることだからと医師から励まされ、今後について2つの選択肢を提示されました。

  1. 手術
    手術すると子宮内が傷つくことがあるので、妊活は生理3回分、待つ必要がある。
  2. 自然排出(自然流産)
    普通の生理と同じなので、生理後の排卵以降から妊活できる。

私の場合は専業主婦なことと、まだ3センチ程度の大きさなので身体に負担の少ない自然排出を勧められ、今後のことも考えて自然排出にしました。(最後まで読むとわかりますが、仕事をされている女性の場合は手術がいいです)

心拍が停止しても、お腹に赤ちゃんがいる状態はかわりないので悪阻のような状態は続きます。精神的に不安定で涙が止まらなくなったり、産婦人科の待合室でお腹の大きな方を見るのが辛かったです。自然排出するまで毎週通院するよう言われましたが、結局自然排出するまで通院できませんでした。

保険に入ってる場合、自然流産は保険の対象外です。
保険によっては、手術をすると保険がおりることがあります。手術後の明細に堕胎手術と誤って記載されると保険対象外となるので、明細は必ずチェック!

自然排出の前触れ

私の場合、12/25のクリスマスから生理ような出血が始まり、8日後の1/1の元旦の新年会の席で腹痛と共に自然流産が始まりました。個人差もあるようですが生理のような出血が始まると自然排出が近いです。予定があってもキャンセルすることをお勧めします。

クリスマスから始まった生理は、オリモノ用の薄いナプキンに薄いピンクの染みができるような量で、数日はその状態が続き、不正出血かな?ぐらいに考えてました。

年末にかけて本格的に出血が始まり、タンポンと多い日用ナプキンのダブル重ねで過ごし、大晦日に実家へ日帰り帰省したら疲労が半端なく、夫が楽しみにしていた年明け0時の初詣は断って就寝しました。

翌日の新年会は義理の両親の家で行われ、夫の弟家族と一緒に毎年飲み食いする気楽な席でした。稽留流産と診断されていたので、お酒も少しいただきました。

最初は生理痛かな?ぐらいの鈍痛が少しあるくらいでした。
タンポンと多い日用ナプキンをしていたので、何かあっても大丈夫だろうと思っていましたが、全然大丈夫じゃなかったです。

次第に下腹部の鈍痛の間隔が短くなり、生理痛の比ではない尋常ではない痛みが始まります。
30分経過後、さすがにきつかったので夫にLINEで「お腹痛いからそろそろ」とメッセージを送りました。また、その頃には蛇口を捻ったように出血してるのが感覚的に分かりました。

タンポンから漏れてる。
ナプキンからも漏れてる。
正座してる足の踵が血で濡れてるような感覚。

トイレに急ぎ、ショーツを脱ぐと血まみれ状態で、出血量の多さにタンポンも多い日用ナプキンも血に溢れて機能していませんでした。タンポンを抜くと、血の塊が出てくると同時に、血がドバドバと体内から出てきます。

ペットボトルをひっくり返したような勢いで、どこからそんなに出てくるのかっていう勢いで出てきます。たぶん、大人用オムツとかじゃないと防げない量です。

トイレットペーパーで拭っても拭っても血か止まらず、腹痛も酷く、義実家という状況に半分パニックになりながら、とにかくタンポンとナプキンを取り換えて、血まみれの下着をトイレットペーパーで拭って履き、血が漏れて付着したズボンとチュニックはどうしようもないのでそのままにしました。

部屋のドアから夫を呼び、怪訝そうにする夫に血まみれの服を見せて、慌てて帰ることになり、お義母さんに突然の生理で部屋やトイレを汚してしまったと謝り、荷物をまとめてすぐに帰りました。

自然排出はある意味出産と同じ

夫の実家から駅まで15分。
尋常ではない腹痛の波が続き、「痛い痛い」と言いながら夫の腕をきつく握る私の隣で、夫はずっと「ごめんごめん」と言い続けてました。なかなか歩けなかったので30分以上かけていたと思います。

痛み止めと思い、駅前の商店街でドラッグストアを探しましたが元旦にやってるお店はなく、そうこうしてるうちに一際強い痛みとともにタンポンを押しのけるように何かが出てくる気配がしました。

トイレ! なんか、でてくる!

夫にそういうと数十メートル先の公衆トイレに急ぎ、和式の便器にしゃがむとお腹から7~8センチ大のレバーのような血の塊が出てきました。そのまま流しました。こんな公衆トイレでごめん。涙が出ました。

タンポンを変えて、トイレをでる頃には痛みはだいぶ引きました。

たぶん、さっきのレバー状のものが赤ちゃんの卵だったのだと思います。産まれるってこういう感覚なのかなと、流産でしたが、そう思いました。洋式のトイレなら見ることもなかったと思います。とてもショッキングな体験でした。(産婦人科によっては、この地の塊を袋にいれて持参するように言う所もあるようです。)

自然排出直後の夫

とにかく早く家に帰りたいという気持ちと、化粧が崩れた顔が見られたくない気持ちとで、タオルを買ってタクシーで帰りたいと夫に言うも、タクシー乗り場が混雑していたので電車で帰宅。

途中で飲みすぎた夫はトイレを所望しましたが、「行ってきて。私は先に帰ってる」というと、我慢すると言って電車へ。

家に帰宅して痛み止めのロキソニンを飲み、痛みが落ち着くのを待ちました。夫はその間、自分に出来ることがあれば言ってと言いうので、「お茶入れて、テレビつけて、箱寿司の残り食べるから開けて」と言うと、言った通りやってくれました。

自然排出後の状況(妊活など)

精神的に参っていたので、とにかく泣いてばかりいました。
1週間くらい気持ちが落ち着かず、お正月休み明けに産婦人科に行きました。妊婦さんや子ども連れの姿を見るのが本当につらいです。

夫も「ついて行こうか?」と言ってくれましたが、休み明けで仕事が大変なので断りました。

受付で問診票をもらい、「稽留流産で自然流産しました」と書いて提出すると、しばらく経ってから看護師が来て、「出てきたものはお持ちですか?」と聞かれ、「いいえ」と答えると、「分娩室で確認しますね」と言われました。

やっぱり、あの血の塊は持参するもののようです…。

分娩台で医師がエコーで確認し、「綺麗に出てますね。これで大丈夫です。」とのこと。あとはまた普通に妊活してくださいとのことでした。

しかし、めっちゃ痛いんです。

結局、1~2ヶ月痛みが続き、痛みが消えるのに3~4ヶ月かかりました。

自然排出する場合の準備

ここまでの体験から稽留流産と診断されて自然排出を選択する場合は、以下の準備をおすすめします。

  • 生理のような出血が始まったら基本的に予定をすべてキャンセルする
  • 自然排出時、3時間以上トイレに籠れる環境を用意する
  • 痛み止めを常備する
  • 袋を用意する(産婦人科によって出てきたものを持参する必要あり)
  • やむを得ない外出には「大人用オムツ」を持参する
    ※タンポンとナプキンは役に立ちません

追記

排出後は妊娠しやすくなると言われています。
慰め程度で聞いていましたが、この4ヶ月後となる5月に妊娠検査薬で陽性が出ました。今度は大きく育ってくれたらと願っています。

—追記—

無事に1月に出産できました。

実際に出産を経験したから言えますが、陣痛と同じくらい痛みます。排出されるまで痛みが続きます。生理痛というレベルではなく、虫歯で歯の神経が痛んで痛み止めが必要なくらいに痛いです。

2 件のコメント

  • はじめまして。自然流産待ちの者です。
    前兆はあるのか?どんな流れなのか?
    など気になり調べていたところ、こちらの体験記を拝見しました。
    経緯がとても分かりやすく、ご助言までまとめて下さっているので、少し心の準備ができました。
    どうもありがとうございます。

    また、その後妊活を再開され、無事ご出産されたとのこと、本当におめでとうございます!
    個人差があるので私の場合はどうなるか未知数ではありますが、大変励みにもなりました。

    どうか引き続き健やかにお過ごしくださいませ。

  • muchiさん、メッセージありがとうございます。
    気付くのが大変おそくなりました。

    私も稽留流産と診断されたときはブログなどを読み漁っていましたが、
    実際に体験したときは想像以上に壮絶でプチパニックになったので
    その辺の情報が事前にあったらと思い、書きました。

    私の体験談が少しでも役に立ったのならうれしく思います。
    どうか健やかにお過ごしになられていることを願っております。

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