はじめに~離乳食を頑張らない勧めと5ヶ月から始める理由~




はじめに~離乳食を頑張らない勧めと5ヶ月から始める理由~

離乳食の期間

離乳食は、母乳や粉ミルクだけでは不足するタンパク質やカルシウム、鉄分などの栄養を補完する食事です。

5ヶ月頃から離乳食を開始し、1年かけて「飲む」から「噛んで食べる」という幼児食への移行します。

離乳食は4ステップに分けられており、それぞれの時期に適した食材適切な調理をして食べさせます。

ごっくん期 5~6ヶ月 裏ごししたトロトロしたものを飲ませる
もぐもぐ期 7~8ヶ月 すり下ろしたり、細かくみじん切りしたものが食べられる
かみかみ期 9~11ヶ月 指でつぶせる固さのものが食べられる
ぱくぱく期 1歳~1歳半 柔らかい輪切りのにんじんなどの大きさが食べられる

ここでは「あるものを最大限活用!!」をテーマに、市販されるベビーフードを最大限活用し、お粥や果物などの簡単な調理だけ行う頑張りすぎない離乳食をご紹介しています。

我が家の離乳食方針

我が家の方針は以下の3つです。

  • 離乳食を食べる時間は楽しいと認識させる
  • 離乳食を無理強いしない(長くても20分で切り上げる)
  • 食べても食べなくても毎日続けて習慣化させる

とにかく続けることが大事です。

離乳食を開始した5ヶ月当初は全く食事を受け付けませんでしたが、9ヶ月になった今は離乳食にも慣れ、出された食事をスムーズに食べるようになりました。

そのうち食べることに慣れてくるので、食べても食べなくても、同じ時間にスプーンを口に運び続けることが大事です。

 

赤ちゃんは食べないのが普通

初日からすんなり離乳食を食べる赤ちゃんは、ほんとうに一握りです。

赤ちゃんからしてみれば、泣けば出てくる、甘くて美味しくて、大好きなママが抱っこしてくれて、吸えば簡単に飲める母乳やミルクが最高の食事。

なのでママがどんなに努力しようが、大抵の赤ちゃんは突然始まる離乳食に対して、「なぜドロドロした不味いものを口の中に入れるんだ?」「こんな不味いものより、いつもの美味しいの飲ませて!」と泣きわめいたり、「食べれるか!」と口から吐き出したり、「無理…」と垂れ流して必死に抵抗します。

赤ちゃんだって生活レベルを急に落とされたら不満に思うのも当たり前。

それでもどんなに離乳食を嫌がっていても、細く長く、ママの涙ぐましい不断の努力によって続けることで、いつの間にか食べるようになります。

特に初期は手作りはやめる

特に初期こそ全く食べないことがよくあるので、ベビーフードを多用するほうが精神的にらくです。

食材を厳選しても、調理方法にこだわっても食べないときは食べません。本当に何をしても食べないのに、ベビーフードを差し出したらパクパクと食べてショックを受けるママもいます。

そこは赤ちゃんの好みを研究する長年の企業努力はさすがだなと思います。

もちろんベビーフードも食べないときは食べません。種類を変えたり、メーカーを変えたり、好みのベビーフードに出会えないと食べないことが続くこともあります。

それなのに、なぜベビーフードなのか?
捨てる罪悪感が軽いからです。

手作りはママへの負担が大きい

離乳食は普通の料理と違って、手作りする場合はじっくり茹でて、裏ごしして、たくさん作ったら小分けしてフリージングしてと、普通の料理よりも行程が多くて大変です。

長くても一週間で処分しなくてはならないので、一度に大量に作るわけにも行かず、少量を小まめに作るのは負担です。

赤ちゃんのお世話もあるので料理に専念することもできず、ただでさえ家事に育児にと時間に余裕のないママが時間をやりくりしてせっかく手作りしても、食べてもらえないことが多く、努力が報われず時間的にも精神的にもつらいのが離乳食です。

離乳食を無理強いするなら手作りしない

最初は良い物をと厳選した食材を購入して、がんばって離乳食を手作りすると、「身体に良いから」「ママがんばったから」と赤ちゃんが嫌がっても無理強いしたくなりがちです。

それでも食べないと、「なんで食べないの」とイライラしたり、そんな時に限って赤ちゃんも余計にイヤイヤすると、「こんなに頑張ってるのになんで泣くの」と更にママもヒートアップしたり、負のスパイラルに陥りやすくなります。

そうなると離乳食の時間が赤ちゃんにとっては辛い時間になります。

食べるまで居残り給食!なんて学校で言われたら保護者からクレームが来る世の中。赤ちゃんに同じことをするのはやめましょう。

味覚形成への悪影響?

手作りにこだわるママの中には、赤ちゃんの味覚形成にベビーフードはよくないのではと心配をする声も見かけます。

確かに最初の内は厳選された食材をママの愛情いっぱいの食事で…と思うかもしれませんが、大きくなってもママ以外の食事を受け付けず、外食やインスタント食品、給食などが食べれず、給食の代わりにお弁当を持たせても前日の残りは嫌だと拒否する子供になってしまうという経験談もあります。

極端すぎる例ですが、手作りもベビーフードも臨機応変に使い分けるのがちょうどよいと思います。

月齢があがって食材のレパートリーが増えると子供の好き嫌いもわかってくるので、そのころから手作りを始めても全然遅くありません。初期の手がかかるときだけでもベビーフードに頼ってみましょう。

5ヶ月から離乳食を開始したほうがいい理由

最近の研究では「離乳食を開始する時期が早いほうがアレルギーを予防できる」とされ、特に卵アレルギーは早期の摂取によってアレルギー予防の効果が確認されています。

2019年3月に国の「授乳・離乳の支援ガイド」が改定され、5ヶ月から卵黄を与えるように記載されました。

この指針に従う場合、5ヶ月ちょうどから離乳食を開始する必要があります。

離乳食は、最初は胃腸に母乳やミルク以外の固形物を慣れさせる意味合いから、消化の良い「お粥→野菜→たんぱく質」の順に約1ヶ月かけて進めます。

そのため、5ヶ月で「卵黄」を食べさせるには、5ヶ月ちょうどから離乳食を開始して、4~5週目頃までに消化の良い「豆腐」などのたんぱく質に赤ちゃんの身体を慣れさせて、「卵黄」を受け入れられる準備をしておく必要があります。

参考
卵アレルギーは「微量のゆで卵」で防ぐ|学会が提言、アトピー乳児は早期から卵摂取を(看護roo!)」
卵を開始してみましょう(こおりクリニック)」

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