長野に来たら絶対食べてほしい信州グルメの一つが長野県小諸市の名物「くるみ蕎麦」です。
昭和36年に名所「小諸城址 懐古園」の傍らにある「信州蕎麦の草笛 小諸本店」にて誕生し、「くるみだれ」で食べる蕎麦は他では味わえない美味しさです。
長野市「信州蕎麦の草笛 MIDORI店」
時間がないなら事前予約必須
北陸新幹線・JR「長野駅」に直結する商業施設「MIDORI(みどり)」にあるお店です。改札を出て善行寺口方面に進むと「MIDORI」の入口があり、飲食店やお土産店が充実していて新幹線の待ち時間などに利用しやすい場所です。
その3階にある「信州蕎麦の草笛」は平日でも長打の行列のできる人気店なので「信州蕎麦の草笛 MIDORI店」のサイトから事前予約がお勧めです。1名から予約できます。
小諸蕎麦切りと「信州蕎麦 草笛」
小諸の蕎麦は、豊臣秀吉の最古参の家臣である信濃小諸藩・初代藩主「仙石秀久」によって伝えられたと言います。
東信濃には、かつて朝廷に献上する馬を育てる御牧があり、それらの御牧を管理していた人々が、この地方に蕎麦を伝えたといわれています。
この蕎麦を、蕎麦切りにして領民に広めたのは「仙石さん」と親しまれていた小諸城主仙石秀久公です。秀久公は当時、蕎麦切りを媒体にして領民とのコミュニケーションをはかったと言われています。草笛社長中村利勝が仙石秀久の13代目にあたる方と友人であったことから、古文書に記された記述を小諸蕎麦切りの伝統として受け継いだ経緯があります。
草笛は仙石秀久公が伝えた、小諸蕎麦切りの伝統の技を守り続けてきました。信州蕎麦 草笛「小諸蕎麦切り400年の伝統を造る 信州信濃の蕎麦街道本舗」
この小諸蕎麦切りの伝統を守っているのが「信州蕎麦 草笛」です。原料となる蕎麦粉も地産地消を目指して自家栽培に取り組んでることでも有名で、上田市に広大な栽培地があるそうです。
お店の雰囲気
いつも混んでいる人気店です。ランチ時は平日でも長打の列が並んでいることもあります。
中途半端な16時頃の時間は空いてるのか、お店のスタッフが入り口で呼び込みをしてることもあります。
女性一人でも入りやすい雰囲気です。
平日の11時30分に訪問。
1組が外で待っていたので、順番待ちのリストに名前を書いて待つこと10分。
二人掛けのテーブル席に案内されました。
カウンター席、テーブル席、座敷など店内は広いです。
メニュー
「信州蕎麦 草笛」で食べるなら「くるみ蕎麦」一択です。
ランチ限定の名物「くるみ蕎麦・とろろだれ・くるみおはぎ」がセットになった「草笛セット」もお勧めですが、11時から15時限定かつ数量限定メニューです。
くるみ蕎麦とは
長野県小諸市の名物「くるみ蕎麦」は、昭和36年に名所「小諸城址 懐古園」の傍らにある「信州蕎麦の草笛 小諸本店」で発祥しました。
くるみをすり潰してペースト状にし、そばつゆを加えて混ぜた「くるみだれ」で食べる信州蕎麦は長野でも珍しい味です。
小諸の近隣にある東御市はくるみの生産量日本一を誇り、「信濃くるみ」としても有名で、くるみが身近な食材だったことから生まれた味かもしれません。
お目当ての「草笛セット」を注文。
「信州蕎麦 草笛」は蕎麦の量が多い
蕎麦を注文するときに、麺の量を「普通にするか、小にするか」を確認されます。
- 小サイズ :一般的な蕎麦屋の一人前
- 普通サイズ:約400gあり、一般的な蕎麦屋の大盛り
初めてだったので「小」を選びました。
「信州蕎麦 草笛」の「草笛セット」
手前から左が「薬味」とその下に「くるみだれ」、右に「とろろだれ」。奥側から左が「くるみおはぎ」、中央が「野沢菜のお新香」、右が「そば湯」。
「そば湯」が最初から出てくるのは珍しく、長野では蕎麦が食べ終わる頃を見計らって熱々の「そば湯」が出てきます。しかし、観光客の中には「そば湯」をつけ忘れていると思う方もいるようで(何度かそういう場面に遭遇)最初から提供されるようになったのかもしれません。
くるみだれ
「くるみだれ」は、くるみをすり潰して練ったものに砂糖を混ぜたペースト状の「くるみ」に蕎麦つゆを入れてよく混ぜ合わせます。
蕎麦を箸に取り、一口すすると、くるみの香ばしい香りのねっとりとした濃厚さ、それから甘じょっぱい味が広がります。
すごく美味しいです。
とろろだれ
薬味は「ねぎ、大根おろし、わさび」の3種です。
好みによりますが、私はすべて「とろろだれ」に入れてよく混ぜ合わせました。
蕎麦を箸に取り、「とろろだれ」に付けて一口すすると、蕎麦によく絡んだねっとりしたとろろの喉越しの良さと薬味の刺激と食感が口をさっぱりさせます。
これも美味しいです。
蕎麦
蕎麦は7割蕎麦なので表面が滑らかで、箸に取っても切れることなく、適度な弾力があって美味しいです。
蕎麦の量は「小」サイズにしましたが、蕎麦つゆの美味しさもあって少し物足りませんでした。次回は「普通」サイズを試そうと思います。
そば湯
蕎麦を食べ終わり、「くるみだれ」「とろろだれ」の各蕎麦猪口に「そば湯」を入れます。
「くるみだれ」のそば湯は甘く、「とろろだれ」のそば湯は薬味も手伝ってさっぱりして、どちらもおいしかったです。
野沢菜のお新香
野沢菜は信州の郷土料理の一つで、野沢温泉村の特産品です。
信州蕎麦の箸休めにぴったりの逸品で、シャキシャキした歯ごたえが美味しい長野ならではの味です。
くるみおはぎ
デザートは「くるみおはぎ」です。
「おはぎ」は、米のつぶつぶ感を残すことが重要とされています。そのため、この「くるみおはぎ」も米の食感が残された状態に粉末状のくるみと砂糖がまぶしています。
好みが分かれる食感でした。
信州小諸の「くるみ蕎麦」は長野に来たら絶対食べてほしい信州グルメですので、是非お試しください。
「信州蕎麦の草笛 MIDORI店」のお店情報
- 店名
信州蕎麦の草笛 MIDORI店 - 住所
長野県長野市南千歳1丁目22-6 MIDORI長野3F - HP
https://kusabue-nagano.owst.jp/ - その他
クレジットカード可
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