夏になったら是非食べてほしいのが長野県須坂市生まれの桃「なつっこ」です。酸味がなく、ほどよい甘さと、硬くてカリカリコリコリした食感が美味しい硬い桃です。特に皮の部分が美味しいので皮ごと切って食べるのがオススメです。
目次
硬くてコリコリカリカリした桃「なつっこ」
桃「なつっこ」は、昭和62年に長野県須坂市にある長野県農業関係試験場が「川中島白桃」に「あかつき」を交配して育成したオリジナル品種です。
お盆過ぎが旬のピークとなるため、お盆前のスーパーや直売所でよく売り出されています。
「なつっこ」の見た目は黄桃のように赤みが強いですが、包丁で切ると、果肉は白桃のように白いです。味は甘みがあって酸味が少なく、硬めの桃なのでカリカリコリコリした食感がおいしいです。
現在は発祥地の長野県よりも山梨県での生産が盛んで出荷量第一位となっています。
長野県農業関係試験場「オリジナル開発品種」
長野県「モモの品種育成 – 長野県果樹試験場」
「なつっこ」の食べ方
「なつっこ」は皮をむかずに食べるのがおいしいです。
基本的に桃系統の果物は表皮に近い果肉ほど甘くておいしいので、「なつっこ」は皮つきのまま切っていただきます。
切り方は、全体に8等分の切り目を入れて、種から果肉をもぎ取るように剥いでいきます。
新鮮な「なつっこ」はリンゴのように硬いのでこのような切り方ができます。熟しすぎて柔らかくなるともぎ取るのが難しくなることがあります。
皮ごと食べる硬い桃の切り方

①桃の頭頂からヘタに向かって、十字に切り込みを入れる。

②十字の間にさらに切り込みを入れ、8等分の切り込みを入れる。

③ヘタを上にした状態で、上から実を剥ぐように、もぎ取る。

④実を1つもぎ取ると、あとは果肉を横向きに倒して、種からもぎ取ります。

⑤最後は種を取りのぞけば終わりです。
動画で硬い桃の切り方を見る(音声なし)
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※パソコンから閲覧する際は、ブラウザの幅を狭めて細長くすると閲覧しやすくなります。
「なつっこ」の購入方法
「なつっこ」は8月頃からスーパーや直売所、ネット販売などに並び始めます。
実物を見て購入するのが一番ですが、遠方の場合は農協や農家直送、当日朝採り出荷など鮮度の良さそうなものを選びます。
取り寄せの「訳あり品」は傷モノであれば傷みやすく、売れ残りの鮮度が落ちてる品物の可能性もあるので生食には避けたほうがいいです。ジュースやジャムなどに加工するならお勧めです。
取り寄せは「冷蔵」or「クール便」で!
郵送方法は「冷蔵」や「クール便」に限ります。
熟すとコリコリした食感がなくなるので、常温で郵送すると味や食感が落ちます。届いたらすぐに冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
硬い桃の美味しさは「甘さ控えめ&食感のカリカリコリコリ」なので、冷蔵が基本です。冷蔵庫に入れていても熟してくると柔らかみが出てくるので、採れたてを少量ずつ購入して食べるのが一番です。
長野市で桃を買うなら
「川中島白桃」の発祥地でもある長野市川中島の「JAグリーン長野 川中島共選所」は夏になると様々な桃が販売されています。
桃農家がその日の朝に採れた新鮮な桃を手頃な価格(通販の送料が差し引かれた価格)で販売しています。ここの桃の訳あり品も鮮度が良いのでお勧めです。
道が狭く、駐車場も狭い立地のため、土日は混雑しやすいので平日に訪問するのがお勧めです。
硬くてカリカリコリコリが美味しい桃「なつっこ」を是非味わってみてください。