妊娠6ヶ月目。安定期に入ってつわりも落ち着いてきたタイミングで、母子手帳の交付時に手渡される資料の中にあった「パパママ学級」に予約して行ってきました。
赤ちゃんの沐浴を一度体験してみたかったことと、夫に妊婦体験をさせたかったのが一番の目的でしたが、生後4ヶ月の赤ちゃんを連れた先輩パパママとの交流の場があり、それがめっちゃ参考になりました。
パパママ学級とは?
パパママ学級とは、初めて出産を迎える夫婦を対象とした「出産中の過ごし方」や「出産後の生活イメージ」などをグループワークを通じて学ぶ場で、各自治体や病院などで定期的に開催されています。
私が参加したパパママ学級は、以下の内容でした。
- 赤ちゃんの泣きのピークの話
- 夫の妊婦体験
- 人形を使った沐浴体験
- 妊娠中の歯の管理、栄養管理
- 先輩パパママとの交流会
参加者の年齢層は幅広く、住んでいる地域ごとにグループ分けされます。おそらく、その後の交流が活発になるようにとの配慮と思われます。
席につくと、資料が多数用意されており、名札に名前と出産予定日を記入します。
割と出産間近な方が多い印象でした。
出産後の赤ちゃんの泣きのピークは3ヶ月
パパママ学級のはじまりは赤ちゃんの泣きのピークの話でした。
母体にいる赤ちゃんは昼夜に関係なく20~30分ごとに寝たり起きたりするため、出生直後の新生児も同じように昼夜の区別なく2~3時間ごとに起きては泣く(授乳、排尿、排便)のが一般的という解説から始まります。
そして、突然の赤ちゃんの泣き声の音声!
教室に響き渡ります。
1分聞いてるだけで落ち着かない気分になります。
そして解説…
赤ちゃんは泣くのが仕事です。
それまで母体にいる赤ちゃんは「へその緒」でお母さんとつながっていて、動脈を通じて必要な栄養をとり、老廃物は静脈を通じて返しており、何不自由ない快適な環境で育っていましたが、出生したことによってその環境が様変わりし、空腹や排せつのたびに泣いて知らせるしか方法がなくなりました。
そして、理由もなく泣き続けることも普通です。
場合によっては数時間泣きっぱなしもあります。泣き声が大きくても肺呼吸を鍛えてると思って気にしないでください。
イライラしたり気持ちに余裕が持てない時は赤ちゃんを安全なところに寝かせて、しばらく離れてスマホを見たり、音楽を聴いたりするのもありです。ひと呼吸置いてから赤ちゃんの元に戻りましょう。
泣きのピークは3ヶ月です。
その頃になると赤ちゃんも昼夜の区別がつくようになり、夜にまとまって睡眠するようになります。
この泣きのピークを事前に知っていることで、出産後のパパママの気持ちに余裕が持てるようになるので、最初にお話ししていますと締めくくられました。
夫の妊婦体験
夫の妊婦体験は、7kg程度の重りをつけて色々な動作を行います。
- 寝ころがって起き上がる
- かがむ
- 床に座って立ち上がる
- 床に落ちた物を拾う
- 靴下を履く
- 雑巾がけの動作を行う
各男性陣は「思ったより重たい、お腹が邪魔、靴下は椅子がないと履けない」という感想を述べる中、ガリガリの男性は寝ころがって起き上がれない状態になり、「どうやって起きるの!?」と叫んでおり、奥さんが「私がいつもやってるように横向きになって手をついて起き上がって」とアドバイスしていました。
Twitterでは、パパママ学級で「全然重くないじゃん」「楽勝じゃん」という男性や、腹筋を始める男性がいたというツイートがあり、雰囲気悪かったらどうしよう!?と不安でしたが、幸いなことにそういう男性はおらず、夫も含め、終始奥さんの大変さを理解する男性ばかりでほっとしました。
今日両親学級に行ってきたのですが、パパのお腹に7キロの重りをつけて妊婦体験をする時に、案の定全然重くないとか楽勝じゃんとか言ったり、終いには腹筋始める人もいて、他所の旦那さんだけどほんとどうしようもねえなと思って見てた。そしてその人の奥さんがとても気の毒だった。
— にこす@37w里帰り中 (@N1kostandby) April 20, 2019
人形を使った沐浴体験
沐浴体験は、ママは出産時に病院で指導を受けるとのことで、夫がメインで行いました。
ベビーベッドと赤ちゃん人形を各夫婦で1つずつ割り当てられ、最初に助産師の方が配布資料のテキストの手順を説明しながら実演し、その後夫婦で手順を体験しました。
この赤ちゃん人形、こう見えてめっちゃ重いです。
片手で持つには重たく、しっかり支えないと落としてしまいそうです。
ガーゼで顔を優しくぬぐった後、身体を洗います。
赤ちゃんの肌はデリケートなので優しく。首や脇やひじ、足の付け根などの関節部に汚れが溜まりやすいのでそこを優しく洗います。
表を洗ったら背中側を。この赤ちゃんをうつ伏せ状態にするのが難しい!
重量のある人形の頭を抱えながら顎の部分を片手で支え、背中を洗います。このとき赤ちゃんの顔が湯舟につかりやすくなるので注意しながら行います。
実際に私も体験してみましたが重たいことと、実際の赤ちゃんは人形と違って動くことを考えると毎日の沐浴は結構な重労働だなとあらためて実感しました。
妊娠中の歯の管理、栄養管理
妊娠中はつわりによって口腔環境が悪くなりやすく、虫歯や歯周病、そして女性ホルモンの影響で「妊娠性歯肉炎」になりやすいそうです。(詳細は、日本臨床歯周病学会「歯周病と妊娠」へ)
近年の研究では、妊婦が歯周病になると「低体重児の出産」や「早産」のリスクが高まることがわかっており、歯科検診に行って虫歯や歯周病がないか確認し、早期に治療することを促していました。
また、妊娠中に必要となる栄養量の説明を、農林水産省の「食事バランスガイド」を元にした資料を見ながら、妊娠時期に応じてこのくらいプラスするという具体的な話がありました。
その後グループごとに実際に食べてる3食の栄養量を推奨値と見比べて足りているかどうか確認しました。栄養は炭水化物、主菜、副菜、汁物でおおざっぱに分けられており、副菜が充実しているものの全体的に炭水化物の摂取量が足りていませんでした。ちょっとびっくり。
先輩パパママとの交流会
実際に参加してみると、一番この交流会が参考になりました。
4ヶ月目の赤ちゃんを連れたパパママのお話しを聞くと、以下のような話でした。
- 産後1ヶ月は動けない
- 出産時に必要な物をリストアップしておくと、出産祝いで要望を聞かれた時に便利
- 基本的に出産時に病院から指示された物以外は出産後に買えばいい
- 3ヶ月くらいから赤ちゃんが夜寝るようになって楽
- 里帰り出産できるならやったほうが絶対楽
- 共働きだとママはお休みだけど何かしていないといけない気になって、休みでパパがゴロゴロしてるとキーっとなる
- パパは帰りが遅いので、ママは夕方に赤ちゃんの沐浴を済ませて寝かしつけた後、夕飯の支度をし、朝起きたときに出勤前のパパに赤ちゃんの面倒を見てもらい、その間にさっとお風呂を済ませる
- ネットスーパーや生協などの宅配サービスが便利
- 赤ちゃんを連れて出かける時は授乳室のある施設
- ベビーカーの購入は赤ちゃんが産まれた後でいいが、下見は産まれる前じゃないと行けない
- ベビーカーは最初は重量タイプの振動の少ないものを購入し、赤ちゃんが育ったら軽量タイプの中古などを購入するのがいい
出産後のことは正直あんまり考えていなかったので(ちゃんと育つか不安なのと、ダメだった時のことを考えて今だけを考えるスタイル…)、出産1ヶ月はママは動けないというのはびっくりしました。
一応、里帰り出産で自分の実家に戻る予定で、最低でも出産前後1ヶ月は里帰りするというのはそもそも身体が動かないからなのかと理解しました。
さいごに
赤ちゃんが産まれた後の生活が全然イメージできていなかったので、パパママ学級に参加して意識が変わるきっかけになったのは良かったです。
特にベビーカーは赤ちゃんが産まれてからでいいやと思っていましたが、出産後は下見に行くことができない状態とわかり、事前に行かねばと思いました。
また、夫が前向きに参加してくれたことにも感謝ですが、育児に積極的にかかわろうとする意思表明もしてくれてうれしかったです。パパママ学級への参加が夫の育メン度を測るバロメーターにもなるので、機会があれば参加されることをお勧めします!
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