妊娠3ヶ月は「つわり」のピーク。女性の私自身でさえ、実際に経験するまでは「こんなにつわりがつらいと思わなかった」というようなことばかりだったので、男性の夫にしてみれば「とにかく大変」という漠然とした気持ちしか伝わらないんだろうなと思います。
つわりの症状は個人差があり、千差万別です。ここでは私の実体験を元に少しでも世の男性に「つわり」の辛さを共有できたらと思い、まとめてみました。
目次
つわりの種類
つわりは大きくわけて、5種類あるそうです。
- 吐きつわり:吐き気が止まらない、水を飲んでも吐き、空腹でも吐く
- 食べつわり:食べても食べても食欲が止まらない
- 匂いつわり:匂いに敏感になり、気持ち悪くなったり、吐き気が止まらない
- 眠りつわり:強烈な眠気が止まらない
- 涎つわり :唾液の分泌が活発になり、涎が止まらない
一般的に知られているのは、「吐きつわり」「食べつわり」「匂いつわり」の3つですね。
夫も最初のうちは「つわり=匂いがダメ、吐く」程度の理解で「なんでそんなに寝てばっかなの?」という反応を見せることもありましたが(私も体験するまでは同程度の理解力だったよ!)、1週間の前倒し夏休みを一緒に過ごした後は意識が変わって色々と気遣ってくれるようになりました。
私のつわりの症状は「常の車酔い状態」
私の場合は、常に車酔い(船酔い)の状態が続き、立っているだけでも気持ち悪かったです。
歯磨きをする数分の時間も立っていられず椅子が必要な状態でした。
我慢するしかないつわりの辛さ
常に座るか、寝たきりな状態。
だからと言って、横になっても気持ち悪い状態に変わりはありません。普通の病気と違って市販薬を利用して症状を抑えることもできません。
薬で強制的に眠ることもできず、その状態をじっと受け入れるしかないのが「つわり」の辛さです。
専業主婦だからこそ寝たきり生活ができましたが、仕事してたらどうなっていたんだろうと思います。
つわり中の食生活
食事は偏りはあるものの食べれたので、朝起きたら「葉酸サプリ」を飲んでから軽くご飯を食べました。
その後、ソファーでしばらく食休みし、一段落してから移動して(この移動もつらい)またベッドで横になる生活でした。
食事も量が多すぎると吐いてしまうので、少量をゆっくり食べてました。食べだすと止まらなくなるので食べつわりかな?とも思いましたが、体重は妊娠前より1、2kg減っていました。
スーパーへの買い出しがつらい
一番大変だったのはスーパーへの買い出しです。
スーパーに行くと食べ物の匂いがして、マスクなしだと吐き気がこみ上げます。
歩いて5~6分。
必要な食材を買って帰るだけの約30分程度の外出ですが、家に帰ると食材を冷蔵庫に詰め込んでソファにぐったり。そのまま夕方まで動けなくなることがほとんどでした。
つわりの最大の敵は夫の理解のなさ
つわりの最大の敵があるとすれば、夫の理解度です。
ただでさえ身体が思うようにならず気持ち悪くて辛いのに、夫の何気ない一言がどうしようもなく辛くなることがあります。
特につわり中はお腹も目立たず、外見からは妊娠前と変わらないように見えてしまいますが、そんなことありませんから!!
夫の変化
夫の会社の夏休みは6~8月のどこか1週間というルールがあり、お盆前に夏休みを取得しました。
夫は出かけるのが好きなので「旅行は難しいにせよどこか遊びに行こう」的な雰囲気が漂っておりました。が!!
夫同伴で産婦人科に行って一緒にエコーを見て外食して帰るだけでぐったり、車で出かけようと駐車場まで歩くだけでぐったり、ショッピングモールで1~2時間歩いただけでぐったりする私を見て徐々に考えを改めたようでした…。
つわりでダメになったもの
麦茶の匂い
麦茶パックをお湯に浸してる時の匂いがムリでした。
妊娠中はカフェインがNGなのでお茶全般が飲めない中、唯一飲める「麦茶」が飲めなくなったらどうやって水分とればいいの!?ってぐらい、一番つらかったものです。
冷蔵庫でキンキンに冷やしたら飲めましたが、生ぬるいと麦茶の味がして、吐いてました。
みそ汁&出汁の匂い
かつおぶし、にぼしの魚介系の匂いがムリ。みそ汁は作れず、汁物はコンソメやお吸い物系になりました。
安定期になってみそ汁が飲めるようになりましたが、苦手になりました。
玉ねぎの匂い
玉ねぎを炒める匂いで吐き気が抑えられなくなりました。
肉じゃがなどの味付がしっかりされた料理は食べれましたが、玉ねぎスープなどは吐きました。安定期に入ってもやっぱり苦手です。
ニンニクの匂い
ニンニク入りの食事を自分で食べる分には気になりませんが、夫が外食でにんにく入りの料理を食べて帰ってくると、もうダメでした。夜寝るときニンニクの匂いが気になって眠れなくなります。
食器洗剤や柔軟剤の匂い
食器洗剤のオレンジの匂いや、柔軟剤のフローラルな匂いがダメになりました。
吐き気と戦いながら洗い物や洗濯をしていました。マスクが欠かせませんでした。
立ちながらの歯磨き
つわりピーク時は立ってられなかったので歯磨き用に洗面台のところに椅子を設置しました。
椅子があるだけでとても幸せになれました。
つわりで食べれたもの
つわり中は、経口摂取できるなら「食べたいもの」や「食べれるもの」を食べましょう。惣菜だって、外食だって、ファストフードだって、食べたいなら食べる!(食べすぎに気をつけて)
ただし、その時は食べたい!って思っても、次の日には食べたくなくなるということも多いので、食べたいものはまとめ買いせずその都度購入するのがベターです。
お米(冷えた米)
つわりピーク時は、「佃煮のり」or「梅干し」でいただく「おかゆ」が唯一の食べ物でした。
元々、一人暮らしのときは炊飯器を持っておらず、結婚後も夕飯はダイエットを兼ねて「お米」抜きにしており、「お米」を食べるのは朝食ぐらいでしたが、妊娠してからは3食「お米」ということもあるぐらい、食べる回数や量が増えました。
また、炊き立てのお米は気持ち悪くなることがあり、ラップで丸めただけの冷えたお米がおいしかったです。
玄米フレーク
つわりピーク時におかゆの代わりに食べれたものが、牛乳をかけて食べる「玄米フレーク」です。
元々、「グラノーラ」が好きで買ってましたが甘すぎて食べれなくなり、甘くないというキャッチコピーを見てためしてみたらおいしかったです。味にクセがなく、牛乳と一緒に食べるので咀嚼しやすく食べやすかったです。
中華料理
妊婦になるとあっさりしたものが食べたくなると思ってたら、こってりした味付けのものばかり食べたくなりました。
酢豚、ホイコーロー、麻婆茄子、チンジャオロース、中華丼等々、クックドゥのレトルトをヘビーローテーションしてました。
つわりのピークを過ぎる頃には、毎日お昼に中華丼を作って食べてました。
揖保乃糸
つわりピーク時に、ベッドで寝込んでいたとき、どうしてもお腹が空いたときに重宝してました。
さっと茹でて、食べれる上、おいしい。
元々、そうめんが嫌いだったけど、「揖保乃糸」は一度食べておいしくてそれ以来なので、他のそうめんはたぶん食べれないです。
「ガリガリ君(ソーダ味)」「アイスボックス(グレープフルーツ味)」
つわりピーク時、たらとガリガリ君とアイスボックスが食べたくなりました。
ガリガリ君はソーダ味限定。別のソーダ味の氷菓子を食べても、一口食べて「これ食べれない」となり、ガリガリ君のソーダ味を別途買いに行きました。
ただ、どちらも翌週には食べたい欲がなくなり、ずっと冷蔵庫に入りっぱなしです。
タイミング的につわりのピークで、麦茶の匂いが気になって飲めないときに代わりの水分として身体が欲しがったのかもしれません。
ドンタコス&ドリトス(タコス味)
つわりピーク時、やたらと「ドンタコス」や「ドリトス」のタコス味が食べたくなりました。仕事帰りの夫にドンタコスを買ってきてもらったら、「焼きとうもろこし味」で、一口食べて「これじゃない」となり、翌日タコス味を買いに行きました。
1週間ぐらい毎日食べてましたが、それ以降は食べたい欲が消えました。
きゅうり
妊娠中はトマトを食べたくなると言いますが、私の場合は「きゅうり」でした。
ごま油としょうゆで和えた「中華風叩ききゅうり」ばかり食べてました。ほぼ毎日食べてました。
果物(スイカ、ワッサー)
つわりピーク時、毎日スイカを食べてました。夫に仕事帰りに買ってきてとねだることもしばしば。
小さい頃はよく食べてた果物。大人になってからほとんど食べることがありませんでしたが、つわりピーク以降は食べる頻度が上がりました。
汁気が多いと果物はつわりピーク時に最適です。
紫蘇ジュース
つわり明けぐらいに夫にねだったもの。やたらと紫蘇ジュースが飲みたくなり、ネットで調べたら妊婦でも飲めるとわかったので購入しました。さわやかな酸味と甘さ(加糖タイプだったので)がほんとおいしい。