長野に来たら一度は食べてほしい信州グルメが郷土料理の「おやき」です。
長野市七二会(なにあい)地域には笹の葉で包んで蒸した「笹おやき」があり、ここでしか食べられない絶品です。
目次
信州郷土料理「おやき」とは
おやきとは、小麦粉で作った皮に具材を詰めた饅頭大の料理で、大きく2種類あります。
- 蒸しおやき
一般的によく見かけるおやきで、スーパーの店頭に置かれていたり、土産物店の蒸し器に入って販売されてるおやきです。 - 焼きおやき
囲炉裏等で皮がカリッとするまで焼いたおやきです。フランスパンのような硬さと香ばしい食感が惣菜パンのようです。
どの地域においてもおやきの材料は似てますが、地域ごとに違いがあるので色々と食べ比べてみるのも楽しいです。
長野市「七二会おやきセンター」

長野市七二会(旧七二会村)にある「七二会おやきセンター」は、長野市街地から車で約30分ほどの距離にあります。
信州新町に向かう国道19号線沿いにあり、大きな看板が目印のお店です。
当日仕込みの当日販売にこだわるお店で、すぐに売り切れてしまう人気店なので訪問する際は午前中などの早い時間に行くのがお勧めです。
笹の葉で包んで蒸す「笹おやき」

「信州七二会おやき」は、地元の笹の葉を使って包んだ蒸しおやきで、「笹おやき」とも呼ばれます。
笹の葉を使うことで香りが深く染み込み、風味が増して、硬くなりにくく、殺菌効果もあるそうです。
見た目は、四角い形をしています。
野菜は大きめにカットされ、煮詰めすぎていないので食感も良く、味付けも濃くはっきりとしていて美味しいです。
七二会地域は竹林が多いため笹の葉も手に入りやすく、この周辺で採れる「淡竹(はちく)」という細長いたけのこも有名で、サバの水煮と淡竹で作る郷土料理の「たけのこ汁」もおいしいです。
笹の葉の香りが良い絶品おやき
「笹おやき」の一番の特徴は、笹の葉の香りです。
おやきを食べるとき、大抵はおやきの中の具材の香りがしますが、「笹おやき」は笹の葉の深い香りがします。
子どもの頃、笹あめや笹だんごを食べるときのワクワク感を思い出します。
一口食べると香りは笹だんごなのに、食感はおやきという不思議な体験をし、おやきの固定観念が覆る衝撃を受けました。
蒸しおやきが苦手でも美味しく食べれる
私自身、子供の頃から「蒸しおやき」が苦手で、蒸し器の水蒸気で水っぽくなって皮がベタッとした食感のおやきが受け付けず食べれませんでした。
しかし、「笹おやき」もそうした「蒸しおやき」独特の特徴はあるものの最後まで美味しく食べることができました。
一般的な蒸しおやきの皮は香りが無く、空白があるような気がします。「笹おやき」はその空白を笹の葉の香りで満たす美味しさがあります。
「信州七二会おやき」は私が数十年抱き続けた「蒸しおやき」に対する先入観を打ち消す美味しさでした。
笹おやきのメニュー
- 野沢菜
- 大根ミックス
- なす
- にら
- うの花
- あんこ
- かぼちゃ
野沢菜

おやきと言えば真っ先に食べたくなるのが野沢菜です。シャキシャキとした食感と笹の葉の香りがよく合っておいしいです。
なす

ナスは大きめなサイコロ状にカットされおり、食感が残っていておいしいです。水っぽさはなく、しっかりと味付けされていておいしいです。
にら

ニラのおやきは初めて食べました。
一口食べるとニラ独特の辛味が最初に来て、その後に味付けの甘みがじんわりひろがります。具材のニラはスーパーで見かけるニラよりも大きくしっかりとした存在感があり、ネギのような歯ごたえがあっておいしいです。
七二会おやきセンターの「笹おやき」は長野に来たら絶対食べてほしい信州グルメですので是非立ち寄ってみてください。
「七二会おやきセンター」のお店情報
- 店名
七二会おやきセンター - 住所
長野県長野市七二会己960 - 営業時間
9:00~15:00(売り切れ次第終了) - 定休日
火曜日 - その他
現金のみ