長野県飯山産のコシヒカリ「幻の米」は長野に来たら一度は食べてほしい信州特産物のひとつです。
令和5年産コシヒカリで日本穀物検定協会の食味ランキング「特A」を受賞した長野県北信地域の美味しいお米です。
目次
長野県飯山産コシヒカリ「幻の米」とは
長野県飯山産コシヒカリは、新潟県魚沼産コシヒカリに匹敵する美味しさと言われます。
しかし、収穫量が少なく、市場にほとんど出回らないため、その希少性から「幻の米」と命名されました。
元々は飯山市に本部のあった農業協同組合「JA北信州みゆき」の特産品で、現在は「JAながの」に統合されましたが、今もお米のパッケージにその名残りがあります。
「幻の米」の特長
- 強い甘みと粘り
- 豊かな風味
- 美しい見た目
口に含むと、ふっくらとした食感とともに強い甘みと粘りが広がります。 噛みしめるほどに、お米本来の豊かな風味が感じられます。粒が大きく、ツヤがあり、見た目も美しいです。
米の食味ランキングで「特A」取得
日本穀物検定協会では毎年「米の食味ランキング」を行い、全国各地の主なお米を基準米と比較して「外観・香り・味・粘り・硬さ」などを試験し、結果を公表しています。
長野県飯山産コシヒカリ「幻の米」は、その「米の食味ランキング」で最上位となる「特A」を取得した長野県北信地域で育ったお米です。
日本穀物検定協会「平成元年産からの特Aランク一覧表」
https://www.kokken.or.jp/data/rank_specialA.pdf
長野県飯山市は米どころ
長野県の最北端にある飯山市は新潟県と隣接する豪雪地帯で、その積雪量の多さから国の「特別豪雪地帯」に指定されています。
特別豪雪地帯は、その積雪の恩恵や気候から日本有数の米どころでもあります。
米を美味しくする雪解け水
冬の山々の積雪は春になるとミネラルを豊富に含む雪解け水となり、山の肥えた土とともに水田に流れて土壌を潤します。
冷たい雪解け水は土壌を適度に冷やして害虫発生を抑制するため、農薬使用量も少なく済むそうです。
米を美味しくする山間部の気候
飯山市は東西を高い山に囲まれた山間部にあり、日照時間が長く、春から秋にかけて内陸盆地型気候のため昼夜の寒暖差が大きいです。
そのため、日中は光合成によってお米にデンプンをたくさん蓄えやすく、寒暖差によって夜間はお米のデンプンが代謝されにくい環境です。
また、山間部は平地と比べて気温が低いので米の味を左右するデンプンのアミロース含有率も低くなり、甘みと粘りの強い美味しいお米ができます。
実際に食べてみると

炊き立ての炊飯器を開けると真っ白な湯気とともに良い香りが漂います。
茶碗にお米をよそり、そのまま熱々を食べると柔らかさと甘みが楽しめます。粘り気が強いお米は濃い味付けの料理とよく合うので、お漬物と食べても美味しいです。
ごはんは硬めが好みなら、湯気が落ち着くまで少し待つと、お米一粒一粒が自己主張するかのようにツヤめき、適度に水分が飛んで美味しくなります。
冷めても美味しいので、おにぎりやお弁当にもぴったりです。
美味しくお米を食べるには
ごはんは食事の度に炊き立てを食べるのが美味しいですが、毎回炊くのは手間だったり、余ってしまうことがあります。
お米は炊飯器の保温状態で置いておくと水分が抜けてパサついたり、食感が悪くなったり、色が黄色くなったりして味が落ちることがあります。また、お米を冷蔵するとデンプンが劣化してパサパサした食感になりやすくなります。
そのため食べ切れないごはんは、熱々のうちにサランラップで小分けし、なるべく均一の厚みになるよう平らにして冷蔵庫の急速冷凍しておくと、解凍は電子レンジで簡単にでき、1週間は美味しく食べることができます。
長野県飯山産コシヒカリ「幻の米」は一度は食べてほしい信州特産物ですので是非食べてみてください。
- 国土交通省「豪雪地帯対策の推進 > 豪雪地帯及び特別豪雪地帯の指定」
- 福井の米屋「甘いお米の秘密は昼夜の寒暖差!!」
- 全農新潟県本部「魚沼産コシヒカリをもっと知る > 気候と地形の好条件」
- 信州いいやま観光局「飯山のおいしいお米のはなし」
- JAタウン「JAながの(みゆき) 幻の米 白米 5kg(令和6年産)」
- ベイクックコーポレーション「幻の米(長野県飯山産)」