「鹿教湯温泉」は、鹿に化身した文殊菩薩が信仰厚い猟師に山中の温泉を教えたことから「鹿教湯(かけゆ)」と名付けられたという温泉です。
温泉を楽しむ以外にも、21ヶ所の名所を巡るスタンプラリー(約13km)があり、面白そうだったので試してみました。
鹿教湯 二十一番名所めぐり(スタンプラリー)
「鹿教湯温泉交流センター」でスタンプ帖(集印帖)の入手
鹿教湯温泉旅館協同組合のサイトによると、「スタンプ帖(集印帖)」は宿のフロントや旅館組合事務所にて1冊200円で販売されているとありました。
宿泊した宿で聞くと在庫がないそうで、「鹿教湯温泉交流センター」にある旅館組合事務所に行ってみると、A4サイズのスタンプシート「里山あるき21プラス2」を渡されました。
「1冊200円のスタンプ帖はありますか?」と確認すると、在庫がなく納品待ちとのことでした。
スタンプラリーのコース
スタンプラリーは主に3種類のコースがあり、それぞれ目安があります。
- せせらぎ散歩コース(目安5時間)
・第1番~第10番、第20番、第21番をまわる名所12ヶ所巡り
・町中を歩くので老若男女が楽しめるコース - はつらつ健康コース(目安3時間)
・第11番~第14番をまわる名所4ヶ所巡り
・傾斜のきつい山道を歩く健脚向けのコース - ふれあい自然コース(目安6時間)
・第15番~第19番をまわる名所5ヶ所巡り
・距離があるので体力がないと歩きは厳しめ、車で車道を走っても時間がかかるコース
全部歩きまわるなら一泊二日、1日目は第1番~第14番、2日目は第15番~第21番がちょうど良さそうです。
のんびり温泉を楽しみながら歩くなら二泊三日で各コースを1日ずつ歩くと良さそうです。
全部1日で歩くなら、第1番~第14番を午前中に回りきれる健脚なら午後は第15番~第21番を歩ききれると思います。
実際にまわったルート
1日で21ヶ所を巡ることにしました。
四国八十八ヶ所を歩き遍路した経験があるので1日で13kmを歩くのはできなくはなさそうでしたが、当日中に家に帰らなければならなかったため、徒歩と車を併用することにしました。
徒歩と車のプラン
- せせらぎ散歩コース(徒歩で約3時間)
第1番~第10番、第20番、第21番 - はつらつ健康コース(徒歩で約1時間)
第11番~第14番 - ふれあい自然コース(車で約2時間)
第15番~第19番
途中、道に迷ったりして時間ロスすることもあったものの、無事に鹿教湯温泉の名所21ヶ所を巡ることができ、家まで帰宅できました。翌日も筋肉痛はそれほどひどくなく身体と時間に優しいプランです。
もちもの
実際に鹿教湯温泉の名所21ヶ所巡りをおこなって持っていけば良かったと思ったものをまとめます。
- 飲み物(温泉街から少し外れると自販機がありません)
- 軽食、飴
- 赤と黒のスタンプ台(場所によってスタンプのインク切れがあるため)
- 鹿教湯温泉MAP(鹿教湯観光協会に置いてあり温泉街の名所の位置関係がわかりやすい)
鹿教湯温泉MAP
せせらぎ散歩コース(徒歩で約2時間半)
鹿教湯観光協会の公式目安は約5時間の歩きコースです。
鹿教湯の温泉街に点在する第1番~第10番、第20番、第21番をまわる名所12ヶ所です。町中を歩くので子供やお年寄りも気軽に歩けます。
第1番 温泉祖神(おんせんそじん)
名所巡りの最初が、温泉祖神です。昔は文殊堂の守護神として山門までありました。祭神は恵比寿様と大黒様で、素朴な木彫りの像が小さな社の中に二つ並んでいます。お祭りは11月20日です。
9時50分、第1番温泉祖神に到着。
スタンプシートを手に入れた「鹿教湯温泉交流センター」の駐車場から続く一本道を歩いて、突き当りを曲がると温泉街が見え、視界の左手にありました。
簡単に手を合わせてから「1番」と大きく書かれた木製スタンプ台の扉を開けると、中にスタンプがあり、スタンプシートに押下。綺麗にスタンプされました。
第2番 湯坂・五台橋(ゆざか・ごだいきょう)
湯坂は別名「中気坂」とも呼ばれ、病気療養の歩行運動に最適な傾斜と長さになっています。中程を入った共同浴場の前には、昔の「上の湯」と呼ばれた温泉の噴出跡があります。坂を下りると屋根付きの趣ある五台橋があります。
9時55分、第2番湯坂・五台橋に到着。
第1番「温泉祖神」から温泉街のメイン通りを直進すると突き当りに湯坂の入口?があり、次のスタンプ台が見えます。視界の右下に屋根の付いた「五台橋」も見えます。スタンプを押して、五台橋を通り抜け、次の文殊堂を目指します。
第3番 文殊堂(もんじゅどう)
地元の某絵師が描いたという天井の竜は、生けるがごとく見事なでき映えで、夜な夜な川に下り水を飲むと恐れられて首を切られたそうです。今もその痕跡が見られます。そのほかにも数々の貴重な彫物や天井画が鑑賞できます。
10時00分、第3番文殊堂に到着。
第2番湯坂・五台橋を通り抜けて、左手を進み、突き当りの階段を上ると、杉の間から文殊堂が現れます。昼間は歴史情緒を感じますが、夜のライトアップは明暗がくっきりして洗練されて見えます。
簡単にお参りを済ませ、六地蔵の背面にあるスタンプ台でスタンプを押します。
第4番 みどり橋
木陰に渓流からの涼風で、夏のみどり橋はまさに別天地です。清流に添って目を移すと、下流に見える巨大な岩石は、昔新湯と呼んだ豪快な露天風呂の跡です。また紅葉の季節には、織りなす錦が見事です。
10時10分、第4番みどり橋に到着。
第3番文殊堂を正面に見て左手にある鐘楼側の小道を進むと、木立の合間から緑の柵のある「みどり橋」が現れます。橋を渡った先にスタンプ台があります。この辺りからインクが途切れるように(泣)
みどり橋周辺では、ムササビやモモンガが見られることもあるそうです。
第5番 万年橋(まんねんばし)
眼下に見える両側の岩上に昔は橋が懸っていて、現在の鹿教湯橋や県道ができるまでは、鹿教湯温泉への唯一の要路でした。どんな大水にも流失したことがなく「万年橋」と呼ばれていました。
10時17分、第5番万年橋に到着。
第4番みどり橋から一本道を歩き、突き当りを左に進んですぐ、右の小道に進むと「万年橋」が現れます。
老朽化の工事中のようで通行止めの看板があります。この日は工事が休みで「万年橋」は通行可能だったため、青のビニールシートに覆われた資材などを通り抜けて橋を渡り、橋の対岸のスタンプ台でスタンプを押しました。
ここからは舗装された山道になり、坂の上に次のスタンプ台がある東屋が見えます。
第6番 秋葉神社(あきばじんじゃ)
昔、この地で逗留した旅人が、夢枕で秋葉大明神に家の災難を告げられ、帰宅すると御告げのとおり家は焼失してしまいましたが、旅人は家を再興。後年感謝の念を込めて、この地にお奉り致しました。今も当地では「火災除守護神」として崇められております。
10時20分、第6番秋葉神社に到着。
第5番万年橋から傾斜のある一本道を上ると右手に東屋があり、万年橋を見下ろすようにスタンプ台があります。東屋で少し休憩してから、案内に従って次の天竜寺に進みます。
第7番 天竜寺(てんりゅうじ)
大智山天竜寺とよばれ、本堂には釈迦牟尼本尊仏が安置されています。境内にある観音立像は、交通安全、子育て守護の観音様として知られ、第三番名所文殊堂の別当として開基されました。
10時36分、第7番天竜寺に到着。
第6番秋葉神社から山道を下ると視界が開け、赤い屋根の天竜寺が見えます。温泉街のメイン通りにあり、車で上田方面から鹿教湯温泉に来ると目に入る寺です。
簡単にお参りして、スタンプを押し、次の第8番湯の里天神社に進みます。
第8番 湯の里天神社(ゆのさとてんじんじゃ)
ここから前方に見える川沿いの平地は、町屋敷と呼ばれております。川原を開墾して40年後、寛保1年には60数戸を数える大集落となっていました。しかしその年の大洪水により一夜にして民家は流失、もとの川原に返ってしまいました。
10時46分、第8番湯の里天神社に到着。
第7番天竜寺から鹿教湯温泉の出入り口に接する国道254号線に向かうと、セブンイレブンが見える交差点に出ます。その交差点のある山の斜面に見えるのが「湯の里天神社」です。
交差点の横断歩道を渡り、セブンイレブンと道を挟んだ対面に赤い鳥居が見え、そこをくぐると湯の里天神社に到着します。空中に浮かぶように建てられていて見晴らしがよいです。
第9番 諏訪神社(すわじんじゃ)
明治時代に近隣の神社を統合、合祀し地域の氏神様として信仰を集め現在に至りました。江戸時代に作られた神楽殿では、かつて歌舞伎が奉納され賑わいました。現存する回り舞台としては、わが国有数の古い物で、貴重な文化財です。
第9番諏訪神社が見つからない
第8番湯の里大神社から第7番天竜寺方面に戻る途中にある「諏訪神社」の案内に従って橋を渡り、急斜面の小道を通り抜けると細い車道に出ました。
スタンプシートの地図を見るとここから右手に少し進むと諏訪神社があるようですが、見当たらず。この辺りを右往左往して、時間を大幅にロスしたので後から車でまわることにし温泉街に戻ってランチにすることにしました。
諏訪神社は、案内標識に従って橋を渡って小道を上り細い車道に出たら、そのまま右手に進むと諏訪神社があります。少し距離があり、民家の影に隠れた山と麓の境目にあるので注意深く探すと見つかります。鹿教湯温泉MAPを見ると位置関係がわかりやすいです。
車で一番最後に訪問
詳しくは「最後は第9番諏訪神社」へ
第10番 馬頭観世音(ばとうかんぜおん)
昔、ここは険しい坂道で、一人の馬方が寝食を共にした愛馬を事故で亡くしてしまいました。そこで馬の霊を慰め、傷心を癒し、安全を祈念して、このように立派な馬頭観世音を建立しました。
12時27分、第10番馬頭観世音に到着。
鹿教湯温泉の温泉街に向かってメイン通りを進むと道沿いにあります。
途中、食堂八光の電飾看板が目に入ったのでランチを食べました。夏に奥さんを亡くされたそうで奥さんが担当する定食の味が変わったようで、ご主人作るうどんはおいしかったです。
そのままメイン通りを進むと、第1番温泉祖神の交差点に戻ったため、文殊堂の境内にある第21番温泉薬師堂を先にまわることにしました。
第21番 温泉薬師堂(おんせんやくしどう)
一緒に安置されている大きな仁王像は、昔、疫病が流行った時に、某所から密に運ばれ、疫病根治を祈念してお奉りされたと言われ。お薬師様と共に、無病息災、病平癒の仏様として、厚い信仰を受けています。
12時39分、第21番温泉薬師堂に到着。
五台橋を通り抜けてすぐの階段を上ると温泉薬師堂です。簡単にお参りしてスタンプを押し、スタンプ台の右手の小道から逆打ちで第20番紅葉橋に向かいます。
第20番 紅葉橋(もみじばし)
この付近の地籍を「御殿」と呼んでおります。由来は、真田家近親者の屋敷跡であった所で、それにまつわる幾つかの逸話が残っております。また第4番名所「みどり橋」と夫婦橋になっており、夫婦でこの橋を渡ると幸せになると伝えられています。
12時45分、第20番紅葉橋に到着。
第21番温泉薬師堂のスタンプ台から右手に伸びる小道を進むと、木立の合間から赤い色の「紅葉橋」が見えてきます。その名の通り、秋の紅葉は見事だそうです。
スタンプ台は橋の手前にあります。
紅葉橋を進むと、温泉街のメイン通りに出ます。このまま真っすぐ進むと第14番権現社がありますが、逆からまわると案内を見逃すリスクがあったため、最初の第1番温泉祖神を通って第11番月見堂を目指すことにしました。
はつらつ健康コース(徒歩で約1時間)
鹿教湯観光協会の公式目安は約3時間の歩きコースです。
鹿教湯温泉病院の裏山、獣よけの柵(上の写真)の向こう側に点在する第11番~第14番をまわる名所4ヶ所です。傾斜のきつい山道を歩くので山歩きに慣れた健脚向けです。
第11番 月見堂(つきみどう)
右手には鹿教湯の温泉街が、前方から左手にかけては、のどかな田園風景が眺望できます。とくに中秋の名月は見事で、満月が鹿教湯富士、独鈷山、秋葉山、渋田見山などの山並を照らします。
13時10分、第11番月見堂に到着。
第1番温泉祖神から鹿教湯温泉交流センター方面に進み、鹿教湯温泉病院の小道を上ると傾斜のある山道があり、柵で覆われた扉が現れます。
夜中に獣が出没して町中に入らせないように巡らせた柵で、扉には鉄の棒を横にして閂がされています。物々しい扉をくぐると、本格的な山登りが始まります。息を切らせながら月見堂に到着しました。
第12番 稲荷神社(いなりじんじゃ)
月見堂の上手にある、わら掛けの小屋は、秩父の三峰神社の分社で「三峰様」と呼ばれ、火災、盗難、厄除けにご利益があります。その三峰様の上に、木々に囲まれた稲荷神社がたたずんでいます。
13時13分、第12番稲荷神社に到着。
月見堂から見上げると東屋らしきものを頼りに、道と呼ぶには曖昧な木の根が張り巡らされた斜面を登ります。完全に登山です。
東屋の入口に苔生したスタンプ台があり、風情を感じます。東屋の奥にある小さな祠のような稲荷神社に手を合わせてからスタンプを押します。次の展望台は稲荷神社の頭上の道を進みます。
第13番 展望台
月見堂からさらに200メートル程登った所にあります。鹿教湯温泉の全景を眼下におさめ内村川、長沢川に沿った美しい田園風景が望めます。お腹の底から大きな声で叫んでみるのも一興です。
13時20分、第13番展望台に到着。
稲荷神社の脇を通りぬけて、山の斜面を蛇が這うように進む山道を登ります。傾斜がきつくて歩くだけで息が途切れます。真冬の1月にも関わらず汗が出て暑く、眺望を楽しむベンチに腰掛けながら先に進みました。
茂みがガサゴソと動くたびに体がビクッと反応し、野鳥の飛び立つ音がするとホッとしました。
展望台からの景色は絶景でした。行きの登りよりも、帰りの下りは怖く、勢いがつくと道を外れて斜面から滑りそうでした。柵を巡らした扉まで戻るとようやく緊張が解けました。
第14番 権現社(ごんげんしゃ)
真田幸村に組みした斉藤一族は、江戸幕府の天下平定により窮地に立つこととなりました。一族は徳川幕府への忠誠心の証として、権現社を祭り、一族の守護神にしてきました。毎年10月15日には祭礼が取り行われています。
13時32分、第14番権現社に到着。
獣よけの扉に鉄棒を横にして閂し、右手のトリミィロードを進むと突き当りに東屋があり、その山側に質素な木の鳥居があり、スタンプ台がありました。
小さな階段を上って社にお参りします。境内は銀杏の実が無数に落ちており、避けて歩くのが難しかったです。
ここから先は歩くのには遠いため車に乗って移動します。
ふれあい自然コース(車で約2時間)
鹿教湯観光協会の公式目安は6時間の歩きコースです。
鹿教湯温泉から離れた第15番~第19をまわる名所5ヶ所です。距離があるので体力がないと歩きは厳しめ、車で走る車道は遊歩道とは異なり時間がかかります。
第15番 山の神橋(やまのかみばし)
鹿教湯温泉街を抜けて三才山トンネル方面に歩いたところにあるのが山の神橋です。国道から旧道に少し入った右手には、小さな道祖神がひっそりとたたずみ、ベンチと水飲み場が置かれています。
13時54分、第15番山の神橋に到着。
国道254号線を内村ダム方面に進むと、橋の手前に「内村ダム」の標識があり、右折して橋の下へと続く旧道に入ると、すぐ右手にスタンプ台があります。
内村ダムを目指してそのまま車を進めます。
第19番 内村ダム(うちむらだむ)
昭和59年に完成した、県営の多目的ダムです。高さ52m、堰堤の長さ150mのスケールで、鹿鳴湖と名づけられたダム湖は、四季折々、美しい姿を楽しませてくれます。また堰堤の下は、公園になっていて、名所めぐりコースとして整備されています。
14時03分、第19番内村ダムに到着。
第15番山の神橋から内村ダムへの案内に従い、突き当たりまで進むと内村ダムに到着します。駐車場に車を停めてダムの堤防路に進むとスタンプ台を発見しました。
真冬の1月だったのでダム湖の表面が凍っていて珍しい光景をみることができました。
次の第18番笠岩神社は内村ダムの駐車場から見上げると見える東屋のところにあります。
内村ダムのダムカード
内村ダムのダムカードは、鹿教湯観光協会の「交流センター」で配布されています。
(スタンプシート配布場所)
第18番 笠岩神社(かさいわじんじゃ)
国道の笠岩トンネルの上にある巨大な岩石です。その形から、戦時中には写真の公開が禁止されました。昔から子宝の神様として信仰を集めています。
14時25分、第18番笠岩神社に到着。
内村ダムの駐車場に車を停めたまま、車道を少し下ったところにある山道を登ります。
山道には雪が積もっており、日差しが差し込まないのか雪は溶けずに凍り付いていて、雪の上に足をのせると滑る…急斜面の凍り付いてツルツルの山道を登るので生きた心地がしませんでした。
山道を登り切ると岩石の合間に小さな社があり、手を合わせてからスタンプを押しました。
帰り道は、行きの登りより難易度が高く、少しでも雪の上に足を置くと滑落しそうに。道ではなく山際の草むらの枯れ葉の上を歩いたため草まみれになって駐車場に戻りました。
国道254号線の笠岩トンネルの入り口(鹿教湯温泉方面から進んだとき)に、第18番笠岩神社に通じる脇道があり、手すりにもなる簡易的な柵?があるので比較的安全に笠岩神社まで往復できます。迂回路として良さそうでした。
第17番 熊倉地蔵(くまくらじぞう)
昭和8年3月16日、この沢の奥で雪崩が発生、山仕事中の人達が遭難し、一人が命を失いました。その霊を弔い、また山の安全を願って、仲間の人達の意志によりこの地蔵尊が建立されました。
14時41分、第17番熊倉地蔵に到着。
内村ダムから国道254号線に戻る車道に佇む屋根付きのお地蔵様です。笠岩神社で滑落の危険を何度も感じたあとだったので、無事にここまで辿りついたことに感謝を捧げました。
次は第16番万年九郎沼大明神に向かいます。
第16番 万年九郎沼大明神(まねくろうぬまだいみょうじん)
雨乞いの神様で、過去幾多の日照りの危機から人々を救ってきました。ここは里宮で、奥宮は山の頂にあります。頂の小さな沼には、米粒大の白いシジミが生息しています。大明神までは険しい道が続きます。
15時16分、第16番万年九郎沼大明神に到着。
内村ダムから国道254号線に戻り、松本方面に車を進めると「鹿教湯里山セラピー公園」の看板があり、その入り口から中に入ると公園内の案内図があり、それを頼りに「万年九郎沼大明神」まで山道を登ります。
水源のそばに小さな社があり、ここまでの無事を感謝し、無事に家まで帰れますようにとお祈りしてスタンプを押しました。
公園内は獣の糞のようなものがあり、日が暮れてきて辺りは不気味で、車へ急いで戻りました。
車で行くと迷うこと間違いなし
遊歩道は案内の看板がありますが、車道には一切ありません。Googleマップでは位置が曖昧で、車のナビは役に立たず、何度も道を行ったり来たりして最終的に気になった「鹿教湯里山セラピー公園」に入ってみると正解でした。
冬場は公園の駐車場が閉ざされているので道端に車を停めました。管理事務所の建物のそばに公園の案内図があり、「万年九郎沼大明神」の文字を見たときは「あった!!」と声が出ました。
最後は第9番諏訪神社
15時31分、第9番諏訪神社に到着。
ここは第16番万年九郎沼大明神のあと、一番最後に車で訪れた場所です。内村ダム方面から国道254号線を通って鹿教湯温泉に戻り、温泉街のメイン通りを通り抜け、「鹿教湯橋」の手前の脇道(大型車不可)に進みます。
午前中に右往左往した細い車道を通り抜けると、山側に赤い屋根が見え、木の鳥居を発見。近くの空き地に車を停めて、鳥居のところへ行くとスタンプ台がありました。
神社の本殿も神楽殿も簡素ながらも重厚な作りで、木立から差し込む日差しが神々しく感じました。
以上、鹿教湯温泉の名所を巡るスタンプラリー「鹿教湯 二十一番名所めぐり」を徒歩と車を利用して1日(約6時間)でまわった体験談です。
やり遂げたあとの達成感が半端ないので鹿教湯温泉にお越しの際は是非チャレンジしてみてください。
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