長野県の南信州(南信)にある「遠山郷土館 和田城」へ行き、マンホールカード「長野県飯田市」を手に入れました。
目次
遠山郷(とおやまごう)とは
飯田市の南西に位置する山の谷間の集落で、主に3つのエリアに分けられます。
- 和田エリア
遠山谷の中心地で戦国時代に遠山氏のお膝元として栄えました。
遠山氏の居城の和田城跡には「遠山谷郷土館 和田城」や菩提寺「龍淵寺」、2025年秋リニューアルオープン「道の駅 遠山郷」があります。 - 木沢エリア
秋葉街道の要所に位置する宿場町として上町・下栗・和田を結び、「遠山森林鉄道」の起点として栄えました。 - 上町エリア
遠山谷北部の中心地で、「にほんの里100選」に選ばれた「下栗の里」や南アルプス・北アルプス・中央アルプスが望める「しらびそ高原」があります。
遠山の霜月祭(しもつきまつり)
遠山谷では「遠山の霜月祭」という12ヶ所、13社で、毎年12月(旧暦の霜月)に全国から神々を迎え、湯を煮えたぎらせた竈(かまど・湯釜)の周りに神様や農民などを模した面(オモテ)を付けた被り手たちが舞い踊り、湯かけを行う奇祭が行われます。
近年は高齢化に伴う後継者不足などで現在3ヶ所、3社休止中です。
冬至のある霜月は陽が短く、神の衰弱する時期と考えられ、この時期に神様にお湯を奉納し湯浴みすることで穢れを祓い、清らかな魂に生まれ変わる再生の神事とされています。
夜明け頃に面をつけた神々が現れ、煮えたぎる釜の湯を素手ではねかける「湯切り」が最大の見せ場で、この湯を浴びると病気が治るなどのご利益があり、また、百姓一揆がきっかけで滅んだとも言われる遠山氏を鎮める目的もあるそうです。
これは宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」で神々が湯屋で湯を浴びて穢れを祓い清らかになるというアイデアのモデルにもなりました。
信州遠山郷観光協会「『千と千尋の神隠し』の原点、遠山霜月まつり」
南信州・遠山郷 いろりの宿 島畑「神々の集う 霜月まつり」
遠山郷土館 和田城

戦国時代、遠山地方の領主だった遠山氏の居城跡にあります。門に近づくと庭先には雄大な山と空を背景に徳川家康と遠山土佐守が対面する像が見え、門を額縁とした絵画のような趣があり圧巻です。
遠山土佐守景直は、豊臣家についた真田昌幸が徳川家康に抵抗した際、家康側で出陣した功績が認められ、岡崎城内で家康に謁見を許され、先祖伝来の遠山六ヶ村の領有を認められました。
また、家康から食事を賜った際に、遠山土佐守が左手で茶碗を隠しながら食事をし、食べ終えた後に茶碗の上に箸を横に置く「渡し箸」をした逸話では、貧しい生活に家康が気の毒に思い領地の追加と箸を茶碗の上に置いた形を家紋とするように沙汰をしたそうです。
信州遠山郷観光協会「名君?暴君?伝説の彼方に息づく戦国の武将」
マンホールカード「長野県飯田市」(第13弾)

配布場所
遠山郷土館 和田城は、マンホールカード「長野県飯田市」(第13弾)の配布場所です。
郷土館の中に入ると、目の前にマンホール蓋がありました。受付でマンホールカードのことを告げると、カードがもらえます。
施設内の展示品
遠山郷土館和田城の拝観料は大人310円と手頃だったため、見学しました。
施設内では遠山の歴史や文化財、遠山霜月祭の資料や北島新平の作品などが展示されています。お面が好きなら絶対に見ることをお勧めします。
遠山の歴史と文化財
縄文時代の遺跡があり、そこから出土した土器が展示されています。
鎌倉時代ごろの「古代面(鬼神面)」は遠山霜月祭で知られる木沢八幡神社に伝わる古面で、目尻が下がり、大きな口は笑っているかのように口角が上がって前歯を覗かせ、口元には深い皺があり、凄みがありました。
かつては神殿前に置かれて子供達がかぶって遊んでいたと書かれていて、昔話にある顔から取れなくなる「肉付き面」のような印象を受けたので驚きました。
遠山の霜月祭
一階の映像資料で霜月祭について知ることができます。
展示物は二階にあり、霜月祭りで使用されるお面のレプリカが壁一面に飾られており、圧巻です。神々に一斉に見つめられているような気分になります。(面自体は怖くはありませんが二階に上る途中の面が複数描かれた絵は少し怖い)
お祭りで使われていた太鼓は叩くことが実際に叩くこともで、子供の手で叩いても良く通る音がしました。
北島新平の作品
多数の絵本などの挿絵画家として活躍した北島新平の作品があります。
遠山の霜月祭に関する作品やスケッチなどが展示されています。昔話の挿絵で見かけたことのあるような昔懐かしい作品を鑑賞できます。
「遠山郷土館 和田城」へのアクセス
中央自動車道「飯田IC」から国道152号線で時計回りに進むルートと、「飯田山本IC」から国道151号線を反時計回りで進むルートがあります。どちらも車で約1時間半かかります。
国道142号線沿いに看板があり、その案内に従って急な坂道を上るとすぐです。
駐車場は道の突き当りまで進むとあります。
遠山氏の菩提寺「龍淵寺」
遠山郷土館に隣接する「龍淵寺」境内の大杉のふもとに遠山氏の墓があります。
「平成の名水百選」に選ばれた「観音霊水」が有名らしく、ここへ水を汲みに来る参拝者の方が多いようです。
「道の駅 遠山郷」
国道152号線沿いにある道の駅で、2025年秋リニューアルオープンするため、立ち寄った際は工事中で入れませんでした。
総合観光案内所「アンバマイ館」で道の駅スタンプなどがあります。
信州土木カード第2弾トンネル・峠カード「⑦矢筈トンネル」は終了

「道の駅 遠山郷」(アンバマイ館)で配布されている信州土木カード第2弾「⑦矢筈トンネル 信州土木カード TN・P-0007」は配布終了していました。
上記は別件(災害伝承カードの受け取り)で行った建設事務所に在庫が残っており、手に入れることができました。
「遠山郷土館 和田城」は長野県の災害伝承カードを集めるために各市町村を周っている際にマンホールカード目的で立ち寄り、とても印象深かったのでまとめてみました。ぜひ、立ち寄ってみてください。
旧南信濃村のマンホール蓋です。村章、村鳥「ウグイス」、村木「スギ」、そして「遠山郷土館(和田城)」が描かれています。「遠山」とはかつてこの地を治めた豪族の名。戦国時代には城下町として栄えた和田の街は、昭和期には森林鉄道が運行されるほど林業の盛んな地でもありました。遠山氏一族の墓を守るように立つ巨木「観音大杉」は地域を代表するパワースポットです。遠山氏の居城・和田城跡に建つ遠山郷土館では、国の重要無形民俗文化財「霜月まつり」の複製面200点余りのほか多くの資料を展示しており、地域の伝統文化を知ることができます。