2歳児検診にて「フッ素物塗布」を案内されたので予約して歯医者に行ってみると、医師に「意味がない」と言われたお話です。
2歳児検診にて「フッ素物塗布の案内」を貰う
2歳児検診の時に配布物がいくつかあり、その内のひとつが「2歳児フッ素物塗布の案内」でした。
内容は、乳歯が生え揃う2歳の時期は虫歯が増えるので歯の質を強くする効果がある「フッ素物(フッ素)」を塗って、乳歯を虫歯から守ろうというものです。
保健センターからの配布物なので、特に疑問に感じることもなく、家の近所にある小児歯科に電話して予約しました。
歩ける距離にある小児歯科2軒のうち、1軒では断られ、もう1軒は何とか予約が取れたので行ってきました。
初めての歯医者の診察
当日は、小児歯科に着くと最初に受付を済ませ、問診票を書きました。時間になると名前が呼ばれたので娘を連れて診察室に向かいます。
診察椅子に座る
娘ひとりを診察椅子に座らせます。
小さいお子さんだとこの時点で不安そうになって泣いたりもするそうです。
うちの娘はあまり場所見知りや人見知りをしないので、スムーズにクリアできました。良かった。
うがいをする
エプロンを付けてもらい、紙コップを手渡されます。「うがいはまだできないかな…」と思案げな歯科衛生士さん。
私が娘に向かって「お口に入れて、ぺっ、するよ」と言いながら娘の口に紙コップを当てると、少し口に含んで、ぺっ、と吐き出しました。
お風呂の時に、娘はお風呂のお湯を口にふくんで飲もうとするので、浴槽の外を指さして「お口に入れたら、ぺっ、して」といつも言い続けたかいがありました…
椅子を倒して、口を開ける
うがいまで順調にこなした娘。「椅子が倒れるよ」と歯科衛生士さんが声をかけて、診察椅子がゆっくり自動的に倒れ始めると、少し不安な表情を見せました。
起き上がろうとする娘に、「大きいお口できるかな?お口の中を見てもらうよ。あーんってできる?」と話しかけます。
「大きいお口」は、毎日歯磨きの仕上げ磨きの時に「大きいお口して、はーい、あーん、いー」と声がけに使ってる表現です。
娘は仰向けになりながらお口を開けられました。
歯科検診
先生が「お口の中、見せてね」と言いながら、娘の口を少し広げます。
「小さな鏡を入れるよ」と言いながら、お口の中の虫歯をチェックします。
「虫歯は無いですね」
歯科検診はスムーズに完了しました。
2歳児の歯にフッ素を塗っても意味がない
「今日はフッ素を塗りたいそうですが、検診で勧められました? 私も検診でフッ素を塗ることはありますが、2歳児には効果がほとんどありません」と先生から衝撃の言葉が飛び出します。
2歳児にフッ素を塗っても唾液で流れてしまう
先生が言うには、2歳児の場合は歯にフッ素を塗っても唾液で飲み込んでしまうので、ほとんど効果がないそうです。
早くても3歳くらいにならないと、効果的なフッ素塗布は期待できないとのことでした。
保健所のマニュアル対応が良くない
「2歳児検診でフッ素塗布の案内をされたら、しなくちゃいけないと思っちゃいますよね…」と先生。
「はい。フッ素を塗らないといけないと思ってたので…」と私。
「いつからこうなったのか分からないけど、あまり効果は期待できないけど、希望するのであれば2歳児にフッ素を塗ることはできます」と先生。
「しなくて良いなら、しなくていいです」と私。
2歳児のフッ素塗布による弊害
「フッ素は独特の味があるから、それがきっかけで歯医者を嫌がるようになる子もいます…」
先生が言うには、2歳児にフッ素を塗っても効果が薄い。その上、フッ素塗布が原因で歯医者を嫌がるようになる子もいる。
それなら2歳児に効果の薄いフッ素塗布をするより、定期的に歯科検診を受ける習慣付けの方が重要。
そのためには歯医者に対してネガティブな感情を子供に持たせないように配慮した方が良い。
また、2歳頃から歯医者の椅子や口を開け続けること、歯科器具が口に入ることなどに慣れさせていくことも大事とのことでした。
毎日の歯磨きでのフッ素を積み重ねが大事
フッ素自体には歯を強くして虫歯を予防する効果があるので、毎日の歯磨きの時にフッ素配合の幼児用ジェルを使うのが良いそうです。
歯磨きと仕上げ磨きの時は何もつけずに行い、最後にフッ素配合の幼児用のジェルを少量塗ってあげるのが効果的だとか。
たしかに毎日の歯磨きが一番大事ですよね…
うちの場合は娘がジェルの味が好きで歯磨きさせてくれるので、何もつけないで歯磨きは難しそうです。
あと、歯磨きのご褒美に仕上げ磨きのあとにキシリトール配合のタブレットを食べさせてます(歯磨き後の摂取可のもの)。
最後に
結局、先生の話を伺ってフッ素塗布はまだしなくても良いと思ったので、私はしませんでした。
小児歯科の予約の時に1軒目で「幼児へのフッ素塗布はしてません」と断られたのは、こういう事情だったからなのかと腑に落ちました。
審美系の歯科では、そういう配慮はなく幼児にも積極的にフッ素を勧められたのも納得。
今のところ、娘の虫歯は無いので引き続き日々の歯磨きを頑張ろうと思います。
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