このサイトはアフィリエイト広告を利用しています

【0m3d】赤ちゃんの黄疸値が高く、「光線治療」をすることになりました(><)




【0m3d】赤ちゃんの黄疸値が高く、「光線治療」をすることになりました(><)

産後3日目。赤ちゃんの扱いにも少しずつ慣れ始めた頃、突然「黄疸」を告げられ、光線治療することに。母乳(とくに初乳)が黄疸に効くとのことで、なかなか出ない母乳を搾乳しては、3時間置きに赤ちゃんに届けました。

新生児黄疸(新生児高ビリルビン血症とは

赤ちゃんの血液中のビリルビンが増えすぎると「新生児黄疸」になります。
ビリルビンとは赤血球が壊れた時にできる黄色い色素のことで、ビリルビンが増えると皮膚や白目が黄色くなる特徴があります。

赤ちゃんは黄疸になりやすい

胎児の頃の赤ちゃんは母親の胎内では必要な酸素や栄養などをすべて血液を通じて摂取していましたが、産声をあげた瞬間から酸素は肺呼吸でとるようになり、栄養も口から摂取するようになります。

お腹の中にいたときほど血液が必要なくなるので、余分な血液は肝臓に運ばれ胆汁として分解して排泄しようとします。

ところが、赤ちゃんの肝臓は未熟なために胆汁への分解が追いつかず、分解されない血液がビリルビンになってしまうので血中のビリルビンが増えやすくなります。

どの赤ちゃんも生後しばらくはビリルビン値が上がり易い特徴があります。

  • 大人に比べて赤血球の量が多い(多血)。
  • 赤血球自体が壊れやすい(大人の赤血球の寿命は約120日ですが新生児は約90日です)。
  • ビリルビンが胆汁になるために血中から肝臓に取り込むのに必要なたんぱく質が少ない。
  • 肝臓でビリルビンを胆汁に変える酵素の活性が低い。
  • 胆汁として排泄されたビリルビンが再び消化管から血中に吸収されやすい。

独立行政法人 国立病院機構 九州医療センター「新生児黄疸で入院される赤ちゃんのご家族へ

心配のいらない「生理的黄疸」と放っておくと怖い「核黄疸」

ほとんどの赤ちゃんは生後3~5日位にビリルビンの量が増えて黄色くなり、2週間くらいで自然に消えていきます。
これを「生理的黄疸」と言います。

しかし、赤ちゃんによってはこの生理的黄疸が基準を超えて強く出てしまうことがあり、そのまま放っておくと脳にビリルビンが沈着して「核黄疸」となり、脳性麻痺や難聴などを発症することがあります。

核黄疸(かくおうだん)とは、新生児期の赤ちゃんに生理的な範囲を大きく超えた黄疸が生じ、持続することで起こる脳の障害です。

生まれてから数日の赤ちゃんには、皮膚や白目の部分が黄色くなる生理的黄疸(せいりてきおうだん)が生じることがあります。多くの赤ちゃんが経験する生理的黄疸は、一時的にビリルビンという物質が増えるために起こる生理的な現象です。

核黄疸とは、生理現象の範囲を超えたビリルビンの増加と持続により、脳にビリルビンが沈着することで起こります。核黄疸は脳性麻痺や難聴などの原因となることがあるため、早期発見・早期治療が重要です。そのため、核黄疸はビリルビン脳症とも呼称されます。

Medical note「核黄疸

「スクリーニング検査」と「光線治療」

赤ちゃんの「核黄疸」を防ぐために、病院では出生直後から毎日ビリルビン濃度を測定器を使って調べる「スクリーニング検査」が行われており、そこで基準より高い数値がでた場合は血液検査によって再検査します。

血液検査で陽性が出ると、ビリルビンを分解する特殊な光を赤ちゃんに当てる「光線治療」を行います。それでも改善されない場合は「交換輸血」を行って血液を取り替える深刻なケースもあります。

突然、赤ちゃんと離れ離れに

出産して3日目。
前日に「ちょっと赤ちゃんの黄疸値が高いから明日9時から血液検査しますね」と看護師に言われていたので、朝食後に赤ちゃんに授乳し、看護師に赤ちゃんを預けました。

それから1~2時間過ぎた頃、突然看護師が慌てた様子で病室に現れ、「黄疸値が高いからすぐに光線治療します」と告げ、「一旦、赤ちゃんを連れてきます。詳しい話は医師から説明がありますので少し待っててください」と言われました。

また、心配させないように「うちの子供も黄疸で光線治療したの。1日預けて戻ってきたときは元気になってたから、心配しなくて大丈夫よ」と励まして行きました。

待ち時間にスマホで『黄疸』を検索。

新生児によくあること
たいてい光線治療すると治ること
光線治療で治らないと大変なこと

がわかりました。とりあえず、光線治療するのはよくあることだから心配しなくて大丈夫と自分に言い聞かせます。

医師からの説明

スマホで事前に調べていたこともあり、医師からの説明も冷静に聞くことができました。
黄疸に関する簡単な説明を受け、黄疸自体はよくあることだから心配しなくても大丈夫であることを何度も強調され、光線治療への同意と書類に署名を求められました。

「すぐに光線治療を始めます。24時間光をあてて黄疸値を確認します。通常はそれで黄疸の値が下がって治療が終了します。母乳がビリルビンの排泄に効くので、可能なら搾乳して3時間置きに届けてください。場所はあとから看護師が説明します」と医師に言われ、一旦病室に戻ります。

慌ただしく赤ちゃんが病室に戻ってきて、「新生児ベッドの上の私物やお祝いのメッセージなどを片付けて待っててください」と言われ、ベビーの寝顔を見ながら片付けました。初めて涙が出そうになってとても辛かったです。赤ちゃんの頭をなでながら、何度もごめんねと謝りました。

赤ちゃんの入院

赤ちゃんが連れていかれたあと、看護師が戻ってきて、赤ちゃんが入院した小児科病棟へ案内してくださいました。その看護師の方も励ますように気遣ってくれて、それがまた切なかったです。

「小児科病棟は24時間行き来ができます。搾乳した母乳はこの棚に入れたあと、必ず内線電話で母乳の受け取りをお願いしてください。じゃないと、気付かず放置して飲ませられなくなってしまいます」

「赤ちゃんとの面会もいつでもできます。マスク必須です。内線電話で面会に来たと伝えると、扉のロックが開きます。中に入ったらまず念入りに手を洗い、熱を測ります。38度以上あると入れません。足でここを蹴ると、扉が開きます。入ったら面会記録に日時と名前を書きます。赤ちゃんはこっちです。」

保育器に入った赤ちゃんたちがいる中を通り抜け、案内されるままについていくと、聞き覚えのある泣き声がしました。

光線治療

光線治療で青い光にあてられたうちの子がいました。治療を中断して、顔を見せてくれます。

「光が目や性腺にあたらないよう目隠しとオムツをしてます」という言葉通り、赤ちゃんの両目に銀紙のようなものがテープで固定され、オムツだけ身に着けた状態で出てきました。

オムツ姿で泣きながら、震えるように、一生懸命に手足を振ってる姿は見てて辛かったです。「おしゃぶりがないので」といいながら哺乳瓶の乳首を手にし、赤ちゃんの口にくわえさせ、テープで固定。泣き止みました。その間、私は泣かないように必死。

小児科の医師から再び光線治療に関する説明を受け、入院の同意とサインを求められました。その後、実際に光線治療を行う看護師?の方から説明を受け、「いつでも面会に来てください」と言われましたが、「つらくて見てられないので、面会には来れないと思います。母乳は3時間置きに搾乳して届けるのでどうかよろしくお願いします」とだけ言って、病室へ戻りました。

3時間置きの搾乳

スマホにアラームをセットし、3時間置きに授乳室へ行きます。最初に看護師の方が搾乳のやり方を教えてくれました。

「消毒した哺乳瓶と搾乳口を持って、搾乳機のところに座ります。搾乳機に搾乳口と哺乳瓶をセットし、片方のおっぱいに搾乳口をあてて搾乳機のボタンを押します。吸引の強さは変えられるので調整して、片方5分ずつ行ってください。搾乳した母乳の入った哺乳瓶は、銀紙で覆ってゴムで留め、銀紙の上に日時と名前を書いて小児科病棟まで運んでください」

搾乳機のボタンを押すと、一定の間隔で乳首が吸われ、母乳がちょっとずつ哺乳瓶に溜まっていきます。

周りには赤ちゃんを連れたママたち。おっぱいをあげてる光景を見て、泣きそうになります。赤ちゃんのためだからと自分に言い聞かせながら搾乳します。同じタイミングで授乳していたママさんに「赤ちゃんは?」と聞かれ、「黄疸に引っかかって光線治療で入院中なんです」と答えるのも辛く、その後顔を合わせるたびに微妙な気持ちになりました。

18時、21時、24時、3時、6時、9時、12時。全部、母乳を届けました。

お昼を食べ終えた頃、看護師さんから「黄疸値が下がりました。次の搾乳はしなくて大丈夫です。退院次第、赤ちゃん連れてきますね」と報告が。安心して一気に脱力しました。

母性に気づく?

赤ちゃんと離れ離れになって初めて、改めて母性というものが自分に芽生えたことを実感しました。

出産直後から周囲に対しては赤ちゃんが可愛いと言っていましたが、本音では赤ちゃんを可愛いと思えず、自分に言い聞かせるように赤ちゃんのことを可愛いと言っていました。

ところが、離れ離れになってみると頭に思い浮かぶのは赤ちゃんの姿ばかりです。赤ちゃんの寝顔、赤ちゃんの泣き顔、赤ちゃんのミルクを飲む姿、か細い手足…。

生まれて数日しか経っていませんが、自分の中で赤ちゃんの存在がとても大きくなっていたんだと気づきました。

赤ちゃんが手元に戻り、いっぱい抱きしめました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です